YouTubeチャンネル「Earthおばあちゃんねる」でたちまち人気者になった多良美智子さん、88歳。団地でのひとり暮らしを楽しむ姿に魅了されている人も多数。

日々の家事はどのようにテキパキ行っているのか、『88歳ひとり暮らしの元気をつくる台所』(すばる舎刊)から、抜粋で紹介します。

【写真】狭くても使いやすい工夫満載のキッチン

 

団地の狭い台所で「いつもスッキリ」を保つ方法

とにかく狭いキッチンなので、スペースを有効に活用しています。

フライパンや無水鍋は吊るして収納しようと思い、台所の天井と壁の境目の木の部分に、自分で釘を打ってフックをつくりました。フライパンや鍋のサイズを測り、3つ並べて吊るせるような位置に釘を固定。若い頃は、このくらいのDIYはよくやっていました。今でも大活躍している収納場所です。

 

調理スペースがないので、まな板をシンクに渡して調理台代わりにしています。

水切り台は、じつはシンク上の棚の下段を外したもの。たまたまサイズがぴったりでした。この水切り台に多くの器は置けないし、シンクの中も狭いです。洗い物はためずに、調理しながら調理道具を洗います。食べ終わったら、すぐに器も片づけます。

 

器を洗って水切り台に置いたら、布巾で残っている水分を拭いて、すぐに食器棚にしまいます。布巾は多めに用意し、シンクの近くの引き出しに収納しています。布巾が濡れたらどんどん替えて、あと片づけを早めに終わらせます。

鍋やフライパン、ボウルなど大きいものは、洗ったらキッチンの脇にあるベランダに干しておきます。日が当たるので、よく乾くのです。

あと片づけはどうせ自分がやること。サッと済ませれば、あとは自由な時間です。何ごとも気がかりは残したくないので、早めに終わらせて手放します。

●寝る前の習慣はシンクの排水口の掃除

 

1日の終わり、寝る前に習慣にしているのは、シンクの排水口の掃除です。お風呂に入って、あとは寝るだけとなったら、取りかかります。

まずは、排水口の器具を分解して洗剤で洗います。器具を戻しながら、途中で泡タイプの塩素系漂白剤をかけます。最後に、さらに上から漂白剤をかけ、少し置いて、水を流しておしまい。

1日の終わりに排水口をきれいにしておくと、翌朝も気持ちよくキッチンを使うことができます。

多良美智子さんの新刊『88歳ひとり暮らしの元気をつくる台所』(すばる舎刊)にはひとり暮らしを楽しむ工夫が満載です。