大学で受験料・学費以外に必要な「意外なお金」。初期費用と仕送りは合計約420万円

2023年5月13日 20時0分

子どもの教育費は青天井に支出したくなりますが、将来を考えると、いくら貯めておくのが正解でしょうか？　ファイナンシャルプランナーの前田菜緒さんに、学費以外に必要なお金や大学の受験料について教えてもらいました。

大学でかかる費用は学費だけではありません。1人暮らしの初期費用や仕送り費、免許費用など、準備を忘れずに。

子どもが1人暮らしの場合、敷金や家具の購入費などで初期費用が約38万7000円、仕送りが月約7万9000円かかり、4年間で合計約420万円の負担に。「実際にかかる生活費は月約12万5000円で、差額は子どものアルバイトや奨学金で補う家庭も」

日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査」より

留学プログラムを設ける大学も多く、費用は20～200万円と国や都市、期間でまちまち。「さらに、運転免許費用が20～30万円、成人式の振袖レンタル代が5～10万円必要です。就職活動用のスーツ代や交通費も、重なると負担になります」

大学受験では、受験料や入学金のほか交通費や宿泊費など忘れがちな出費も。50～100万円程度みておくと安心。

受験費用の平均は約30万円※1。「合格したけれど、入学しないかもしれない大学に入学金（私立約25万円※2）を支払う可能性も。貯蓄や学資保険などで準備を」

1日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査」より

2文部科学省「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額（定員1人当たり）の調査結果について」より

1大学入試センター「令和4年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」より

2文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」より

受験大学が遠方の場合、交通費や宿泊費も必要に。「意外と高額になり、直前に焦ることも。往復の交通費や受験回数、宿泊代、食費などを書き出して、必要な額の目安を立てて」

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