SNSを見ては人と自分を比べて落ち込んだり、鏡に映る自分の姿にへこんだり…。自己肯定感が低い、と感じる人へ2ステップで自己肯定感を上げる方法を脳内科医の加藤俊徳さんに教えてもらいました。

Step1:5つの簡単な習慣で自分に自信をつける

目標を決め、実行するだけで自己肯定感はグンとアップ。毎日続けることが肝心です。

●朝の散歩をする

脳を活性化させる万能な運動

たとえ散歩でも、自分の体を思いどおりに動かすということは大きな自信となり、自己肯定感につながります。「さらに、歩きながら見る風景や街の音は、脳を活性化させる手助けに」。

●「繰り返し」をやめる

新習慣を取り入れてマンネリ打破

ウォーキングをする、日記をつけるなど、新しい習慣を取り入れることで脳は活発に動きます。「その際、新しいことをやってる! と“意識的”に行うことが大切です」。

●1日7時間の睡眠をとる

睡眠不足は最大の敵!

睡眠不足は脳の働きが低下し、自己肯定感が下がる原因に。「睡眠時間は、1日7時間がベスト。24時前にはベッドに入り、朝も決まった時間に起きましょう」。

●誘いには乗ってみる

面倒なことほど大チャンス!

突然の誘いは面倒に感じがちですが…。「じつは面倒なことほど脳に負荷をかけ、活性化させてくれるもの。選択に迷ったら、面倒な方を選んで」。

●SNSに触れない時間をつくる

1日数時間は「スマホ断ち」を

スマホの触りすぎは悪影響が。「実体験よりもSNSから得られる情報が増えると、脳の働きのバランスが崩れることに。自己肯定感にも影響を及ぼします」。

Step2:自分と向き合い、自己肯定感を高める

次の4つを考えることで自分を知り、考え方の基準をつくって。最強の自己肯定感につながります。

●なにをしているときに幸せを感じる?

「この点が明らかになると、自分がなにをすれば満足感や達成感を得られるのかがわかり、自己肯定感が生まれやすくなります」。

●人生でいちばん大切にしたいことは?

自分にとって大切なものってなに? 「まさに自分の価値観の基準となること。明確にすることで自分自身が見えてきます」。

●絶対にやりたくないことは?

「これだけはやりたくない、やってはいけないと思うこと」を考えるうちに、生きるうえで大切にしたいことが見えてくるはず。

●自分の長所と短所は?

得意なことや不得意なことをできるだけ挙げてみて。「気づいていなかった長所、短所に気づき、自分の理解が深まります」