八ヶ岳でのひとり暮らしをYouTubeで発信している「ウリウリばあちゃん」。毎月、年金3万円とYouTubeやネットショップでの稼ぎで生活をしているといいます。「もったいない精神」を大切にしているウリウリばあちゃんに、食事での工夫を教えていもらいました。

皮や汁まで使いきる料理。贅沢で、自分好みの味になる

八ヶ岳に住む68歳のウリウリばあちゃん。食材の皮や汁までおいしく使いきる方法や、野菜を長く楽しむ料理について伺いました。

【写真】ひとり暮らしのおばあちゃんがつくる具だくさんみそ汁

●1:ニンジンや大根の葉を乾燥。13種類の乾燥常備品に

食材が大量に手に入ったら、とにかく干すのがウリウリばあちゃん流。大根や菊芋などの野菜だけでなく、捨てがちな葉や皮も干して乾燥し活用しています。

たとえば、ニンジンの葉はゆでて細かく切り、その後乾燥。サラダ、シチューなどにパセリのように使います。食事に緑の彩りが加わり、見た目もおいしそう!

大根の葉はフライパンで空炒りし、塩、ゴマと合わせればふりかけに。

ほかにも温州ミカンの皮、オーガニックのタマネギの皮を乾燥。おみそ汁やサラダ、ご飯にかけると、歯ざわりがよく栄養も摂れます。どちらも少し華やかで、ごきげんな食事ができあがります。

 

●2:梅しょうゆは簡単につくれるごちそう調味料

青梅としょうゆを使った「梅しょうゆ」は、自宅で簡単につくれておいしい調味料。梅の酸味がしょうゆにしみ込んでいます。

つくり方は簡単。洗って熱湯殺菌をし、よく乾かしたからのビンの中にしょうゆと青梅を入れるだけ。「梅仕事」をしたことがない方でも、気軽に試せます。青い梅が茶色くなってシワシワになったら準備OK。硬さではなく色で判断するのがポイントで。大体数か月で完成するそうです。

梅しょうゆは、通常のしょうゆと同じように煮物やお刺身、生卵かけご飯などにかけるとひと味違っておいしい。一度つくっておけば、さまざまにおいしく食べられます。

●3:漬物の汁も捨てずにおいしくいただく

漬物をつくるときに出る汁も調味料に。たとえば、ラッキョウの塩漬けをつくったときに出る汁は、サラダや煮物にかけています。

ラッキョウの塩漬けをつくるときに入れるのは、塩と鷹の爪だけ。なのに3年くらい経つと甘さが出てくるそうです。

ピクルスをつくる際、トマトやキュウリを熱湯にくぐらせてからつくると、より日もちします。ピクルスというと洋風の食べ物ですが、ハスや大根、ヤーコンを使った和風ピクルスも、おいしいのだとか。さまざまなスパイスをブレンドした「ピクリングスパイス」を加えると、奥深い味わいに。

 

●4:だし取りに使った昆布は佃煮に

ウリウリばあちゃんは、だし取りに使った昆布を冷凍庫にためています。たくさんたまったら佃煮に。

昆布はすでに煮てやわらかくなっているため、調理は簡単です。包丁で切り、しょうゆやみりんで味つけ。サンショウ漬けのしょうゆで煮ると、さわやかな大人の味わいになります。

ほかにも、ものを大切にするウリウリばあちゃんの生活は、初の書籍『68歳、つつましくも贅沢な暮らし:年金3万+α、好きな場所で好きに生きる』(大和出版)で紹介されています。

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう