「子どものためなら」とお金をかけたくなる教育費。目の前のことにいっぱいいっぱいになりがちですが、将来のことを思うと不安になることも…。今回は、ファイナンシャルプランナーの前田菜緒さんに子どもが中学生の場合の教育費について教えてもらいました。

子どもが中学生になると、教育費が一気に上がるタイミング。生活費も増えて家計を圧迫!

子どもが中学生になっても、学校でかかる費用は公立だと年間約17万円。月額でも約1万4000円とそれほど高くはありません。

「一方で、増えるのが塾代。6割以上が塾通いを始め、受験が近づくと月2〜4万円かかるケースも。食べ盛りで食費が増えたり、スマホをもちだすなど生活費も急増するので、ほかの支出を減らしてやりくりを」

●公立中学校でかかる年間費用

・学校外活動費(塾代や習い事の月謝など)…約36万9000円

・給食費…約3万8000円

・学校教育費(教材や通学用品、遠足代など)…約13万2000円

合計 約53万9000円

文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」より

●ココに注意!私立中学校の学費は公立の約8倍!

私立中学校の平均授業料は年間約48万円ですが、通学定期代や海外への修学旅行代などが加わり、学校教育費の合計は年間約106万円、公立の約8倍の金額です。「学校外活動費も含めると、年間140万円以上必要。大学並みの費用がかかることを覚悟して」

私立中学校でかかる年間費用

・学校外活動費…約36万8000円
・給食費…約7200円
・学校教育費…約106万1000円

合計 約143万6200円

●ココに注意!部活動や通信費など、教育費以外の出費がキツい

運動部の場合、ユニフォームや合宿費、遠征費などが負担に。強豪校でなくても年間10〜20万円程度はかかると考えて。「スマホ保有率も9割以上に。格安SIMや学割プランで月々の料金を抑えても、スマホ本体の購入に2〜3万円かかり出費が増えます」

内閣府「令和3年度青少年のインターネット利用環境実態調査」より