いつもすっきりしたリビングにしたいなら、家づくりの際に、リビングクローゼットの検討をしてみましょう。4人の子どもを持つ日刊住まいライターは、2年前に平屋の家を建てた際、リビングの目立たない場所に1.8畳のクローゼットを設けました。散らかりがちなものを全部収納できるスペースができ大満足。子どもがリビングにランドセルをポイっと放置…なんていうこともなし。詳しくレポート。

リビングにクローゼットを設けた理由

筆者は2年前に建てた、平屋の家に暮らしています。家族は、夫と子ども4人(9歳、6歳、3歳、2歳)の6人家族。大家族のうえに、もともと手持ちのものが多いため、家づくりの際には、収納計画は慎重に行いました。

とくに気を使ったのが、リビングの収納です。家族がリビングで使ったものがほったらかしになるのは避けたい。また、リビング学習する子どもたちの勉強道具などが置きっぱなしになるのもイヤ。

それに、人が集まるリビングにランドセルなどが置かれたら…。一気に生活感が出てくつろげそうにありません。

そんなわけで、リビングクローゼットを設けることにしました。子どもがいるうちは仕方ない…という気持ちもありましたが、新居では、できるだけすっきりリビングで過ごしたかったのです。

 

1.8畳のクローゼットはリビングから見えない場所に

リビングクローゼットは、リビングの端にあり、キッチンやダイニングからは離れた場所にあります。テレビ台の横にある柱を回り込んだ場所にあるため、リビングからはまったく見えません。

そのため、来客時も含めほとんどあけたままです。広さは、収納したいものをあらかじめ書き出し、収納できる広さを考えて1.8畳にしました。

学校グッズや書類のほか、ワインセラーも収納!

リビングクローゼット内の壁のうち、一面には、収納棚とワインセラーを横並びで収めました。収納棚のサイズは、高さ210×幅180×奥行45cm。

 

●リビングクローゼットに収納されているもの

リビングクローゼットには、じつにさまざまなものを収納しました。おもなものは以下のとおりです。

・子どものランドセルや教科書を収納するラック
・家電や家具の取扱説明書
・学校関連の書類
・保険や税金などに関する重要な書類
・折り紙やノート類、鉛筆などのストック
・乾電池のストック
・カードゲームやボードゲーム
・Wi-Fiルーター、モデム
・ワインセラー(高さ185×幅59.5×奥行63.5cm)
・分電盤(壁に設置されている)

 

●ランドセルは引き出し収納で子どももラクラク!

子どものランドセルラックは、小学生2人分です。可動式のため、片づけや準備をするときには引き出して広いスペースで作業することもできます。

ランドセルやカバンは、上に置くだけなので、子どももしっかり片づけてくれます。

 

●取扱説明書や文房具もひと目で分かるように収納

取扱説明書や保険などの重要書類は、ほとんど使用しないものの、探したいときにすぐに取り出せる場所に収納するのがベスト。筆者にとっては、それがリビングクローゼットです。

このほか、子どもが使う鉛筆や消しゴムのストックや、ハサミなどの文房具、カードゲーム類もこちらに収納しました。

子どもが使うものは、使いやすいようにボックスに分けてわかりやすく収納。結果、子どもにいちいち聞かれず、自分でやってくれるように。親も助かっています。

 

●夫希望のワインセラーもリビングクローゼット内に

ワインが大好きな夫は、新築時に大きめのワンセラーを買うことを決めていました。キッチン周辺やリビングに置くことも考えましたが、都合のいい場所が見つからず、リビングクローゼットに入れることに。

壁一面全部を収納棚にしなかったのは、ワインセラーを置くためです。

設計の段階で購入予定のワインセラーが決まっていたので、ワインセラーのために確保したいスペースがあらかじめ把握できて、放熱スペースも確保。収まりもピッタリです。

 

リビングクローゼットは生活感を隠す便利なスペース

リビングにあると便利なものは、意外とたくさんあります。リビングに収納スペースを確保しておかないと、あっという間に生活感が出てしまいますが、リビングクローゼットによってすっきりとしたリビングになりました。

目につきにくい場所にあることで、クローゼット内が多少散らかっていてもあまり気になりません。

リビングクローゼットに収納されているものはさまざまですが、ボックスなどを使いわかりやすく収納すれば、家族が使いやすいスペースになります。

また、可動棚にすることで、子どもの成長に合わせて仕様を変えていくことも可能。リビングに収納したいものを考えて、家庭に合ったリビングクローゼットをつくってみてもいいかもしれません。