アクセントクロスの採用は、家具に影響されない場所が正解。2年住んで感じたこと
単調になりがちな部屋の雰囲気を変えたい。それならアクセントクロスが有効です。2年前に大手ハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、書斎と主寝室、室内干しする部屋の3か所に採用。リラックスできたり、集中できたりする効果もあり満足しています。成功の秘訣は、家具に左右されない場所を選んだことでした。
わが家のアクセントクロスの採用場所
わが家は妻と子ども2人(4歳、1歳)の4人家族。2年前に大手ハウスメーカーで総2階の家を建てました。
家づくりでは、各部屋の壁をすべて白色にすると単調になると思い、特定の部屋だけでも雰囲気を変えたいと考えました。そこで採用したのがアクセントクロスです。
たまたま依頼した大手ハウスメーカーでは、アクセントクロスを採用しても、追加費用がかからないというサービスが。そのこともアクセントクロスを採用した理由のひとつでした。
ちなみにアクセントクロスを採用した場所は、2階の書斎と主寝室、1階の洗濯物の干し場の3か所です。
書斎のアクセントクロスは特別な空間を演出
書斎は約3畳。つくりつけの机の向かいの壁に、濃い灰色のアクセントクロスを採用しました。
子どもの頃から自分の部屋を持つことが夢で、家づくりにおいて書斎は絶対につくりたかった部屋。ほかの部屋とは違い、特別な空間にしたいと思ったのが、アクセントクロスを採用した理由です。
濃い灰色にした理由は、パソコン作業や読書、勉強など、落ち着いて物事に取り組みたかったこと、周囲の明るい白色に対して暗めの色にしたかったことの2点です。
主寝室はアクセントクロスで落ち着いた雰囲気に
主寝室は約8畳あります。小窓のある壁側一面に紺色のアクセントクロスを採用。主寝室にもテレビを置き、ゆったりとテレビを観られるような雰囲気にしたいと考え、落ち着いたこの色のクロスを選びました。
洗濯物の干し場にも採用したことで前向きな気持ちに
筆者は、寝室や書斎では暗めの色のアクセントクロスを採用しましたが、せっかくの機会なので、どこかで明るい色のアクセントクロスも採用してみたいと思っていました。
ただ、部屋の雰囲気に合わず、失敗するかもしれないと懸念し、人目にあまり触れない洗濯物の干し場に採用することに。
洗濯物の干し場の広さは約2畳。キッチンの隣にあります。
この部屋のアクセントクロスには、思いがけない効果がありました。それは、沈んだ気持ちを前向きにしてくれる効果。
わが家は夫婦共働きで、洗濯などの家事は1日の最後にしています。昼の仕事で疲れているので、気持ちも前向きになれません。しかし、洗濯物を干すときに、明るいクロスを目にすることで、少し前向きになれている気がします。
ちょっとしたことですが、今では採用してよかったと感じています。
採用した場所の共通点は、家具の影響を受けないこと
アクセントクロスを採用した3か所には共通点があります。それは、部屋の模様替えをしても、新たに家具が置かれることのない場所であること。
書斎のアクセントクロスのある場所は、つくりつけの机の向かい壁。移動できないつくりつけの机があるので、この場所に家具が置かれることはありません。
また、主寝室でアクセントクロスを採用したのは、ベッドの枕元の壁。ベッドを買い替えても、同じ向きに置く予定ですから、今の状態を維持できます。そして洗濯物の干し場の、アクセントクロスを貼った壁の前も、干すジャマになるので、家具を置くことはありません。
子ども部屋で採用しなかった理由は?
家づくりの当初は、子ども部屋でもアクセントクロスを検討していました(写真の右側の壁に採用しようと考えていました)。しかし、子ども部屋の家具については、まったく決まっていなかったことからアクセントクロスの採用をやめました。
アクセントクロスは部屋の雰囲気を変える一方で、部屋の模様替えなどでも、家具の配置を狭めてしまう可能性があります。
アクセントクロスで失敗したくなければ、わが家のように家具に左右されない場所に採用するのがよいかもしれません。