那珂川町の鷲子山上神社では、室町時代に作られたとされる大黒天像が14年ぶりに公開されています。

 鷲子山上神社で14年ぶりに公開されているのは、高さおよそ70センチの大黒天の像です。

 この像は明治時代に仏教を排斥する目的で、寺院や仏像などが取り壊された「廃仏毀釈」の難を逃れたとされ、2008年の調査で約480年前の室町時代後期に作られたことが分かっています。

 当初は、大黒天の遣いとされる「ねずみ年」の2020年に公開される予定でしたが、新型コロナの影響で延期されていました。

 この日は、公開された大黒天像を一目見ようと大勢の人が訪れ、静かに手を合わせていました。

 また、右手と組みひもで繋がれた本宮の外の柱に触れるとご利益があるとされていて、訪れた人たちは願いを込めて柱に触れていました。

 この大黒天の像は、5月8日まで公開されています。