ルネサスが急動意、車載用好調で半導体関連の“勝ち組”評価が買い呼び込む

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 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が急動意、一時5%超の上昇で1870円台まで株価を上昇させた。半導体関連はここ売りに押される地合いが続いていたが、米国株市場では前日にエヌビディア<NVDA>が買い人気を集めるなど、銘柄によっては継続的に買い戻しの動きが観測される。前日はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日続伸し、75日移動平均線とのマイナスカイ離を解消している。

 そのなか、半導体関連は出荷が低迷しているスマートフォンやパソコン向けは在庫調整圧力が強い一方で、車載用半導体は今なお高水準の需要があり、特に自動車のエレクトロニクス化進展に伴い、部品点数の増加及び高付加価値品の需要拡大が顕著となっている。同社は収益面でこの好環境を享受し、23年12月期第1四半期(23年1~3月)は最終利益が前年同期比76%増と大幅な伸びを確保、1000億円大台乗せを果たした。半導体セクター全般への売り飽き気分が台頭するなか、同社株は同関連の勝ち組銘柄として見直し買いを呼び込んでいる。

出所:MINKABU PRESS