車内、芝生、ビーチでも!ENO「ラウンジャー GL チェア」でどこでも背もたれを作ろう!

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「ENO(イーノ)」はEagle's Nest Outfittersの頭文字をとった、ハンモックを中心とするポータブルリラクゼーションギアのメーカー。メインがハンモックですから、ENOのチェアシリーズ「ラウンジャーDL」や「ラウンジャーSL」は、まるでハンモックのようにおしりから頭までを包み込むような座り心地だと評判なんですね。

▲「ラウンジャー GL チェア」(1万3200円)

ENOのチェアシリーズに、この春仲間入りしたのが「ラウンジャー GL チェア」。
座椅子に似ていますが地面に接する部分は防水シートのみという意欲作。

“芝生や砂浜は直に座るのが断然心地いい! でも、湿気でおしりが濡れるのはイヤ”な人のための背もたれ付きシートといった製品です。

▲収納サイズはφ13×38cm、重量1.1kg

座面にパッドが入っていないから、背もたれにアルミフレームがあるにも関わらずコンパクトにたためて気軽に持っていけます。

でも、芝生でのフェス、ビーチで過ごす休日でしか使えないのはちょっともったいないかも…と手を出すのをためらうのも事実。

ENOを扱うサンウエストによると「ラウンジャー GL チェアはバンライフにちょうどいいんです」と教えてくれました。

そこで編集部初の車中泊キャンパーを目指す若澤に「ラウンジャー GL チェア」の使い勝手を試してもらいました。

 

■背もたれサポート力は上々

まずは組み立て。

背もたれと座面の防水シートは一体型で、背もたれのトップはたっぷりパッドが入っていて期待大。アルミフレームは思った以上にゴツいですが、すべてコードでつながっているので組み立てに迷うことはないしパーツを紛失することもありません。

▲使用サイズ79×160×H50cm

あっという間に完成です。

軽バン(ハイゼットカーゴ)ベースの車中泊カーで、フロア奥行きは178cm。思った以上に場所をとります。

というのも、フレーム部分が四角錐っぽくなっていて後ろに大きく飛び出ています。組み立てた状態ではクルマの壁に寄せにくい形状なんですね。

ハイエースやキャラバンクラスなら問題なさそうですが、軽バンの場合、バックドアを閉めた状態では助手席を倒してそこにフレームを載せるようにしないと窮屈に感じてしまうかも。

車中泊ではフロア一面をフラットにして、マットを敷き詰めます。「ラウンジャー GL チェア」は座面にパッドが入ってないので、どうなのかと思いましたが、これが都合がいい。敷き詰めたマットのおかげでおしりがいたくなることはないし、長さがあわなくてもしなやかなシートなのでくるっと丸めるかたたんでおけばいい。

フロアにマットを敷き詰めるのではなく2枚重ねにして「ラウンジャー GL チェア」を載せ、ちょっとしたローチェアっぽくすれば長時間のPC作業によさそうです。

フレームの角が集中してマットやフロアに当たらないのも◎。ただし、写真のようなSUP構造のマットやクローズドセルマットなら問題ありませんが、登山用の薄手生地を使ったエアマットに載せるのはやめたほうがいいかも。

車内なら、壁にクッションを当てれば背もたれを作れるじゃないかと思えますが、それだと写真のように机に向かってフロアの真ん中に座るときは役に立ちません。

また、キャンプ用の座椅子は古くからありますが、「ラウンジャー GL チェア」はそれらよりも背もたれのサポート力が段違いにイイ。ほかのENOチェアのように背中全体を包むようなイメージ。

PC作業には深く座って背もたれを立ち気味の角度に、一息ついてノビをするなんてときは浅く座って肩と首を背もたれに預けるなんてことだってできるんです。

背もたれは「ラウンジャーDL」のようにトップにたっぷりパッドが入っていて肩〜首を支えてくれます。極浅く座れば後頭部を支えることだってできますよ。

背もたれ裏側のメッシュポケットは、全体を生地に縫い付けているのではないので小物を入れても座り心地に影響はありません。車内ではケーブル類を入れて整理するのにいいかも。

ハンモックが身体全体を包み込むのに対し、「ラウンジャーDL」はおしりから頭までを包むチェア。「ラウンジャー GL チェア」はさらにそぎ落とし、潔く腰から肩までをサポートする“背もたれ”です。

芝生やビーチはもちろん、マットを敷き詰めるのが前提の車中泊やテント内で、フロアやテント生地を傷めることなくリラックスタイムを演出してくれますよ。

>> ENO

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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