目黒にも、はしご酒を心ゆくまで楽しめる、超玄人向けな横丁がある。

それが、権之助坂を下りきったところに現れる「目黒新ばし」。

ディープな酒場に敬意を払って飲み倒す、東カレ編集部員・嵩倉&ライター・坂井の酒豪コンビが、1万円でどれだけ飲んで楽しめるかやってみた!


潜入したのは……

左:ライター・坂井 あやの、右:編集・嵩倉伶奈


目黒をホームにする酒好きでも、「知っているけど入ったことはない」と口をそろえるのが、「目黒新ばし」だ。マンションの1階に連なる昭和ムード漂う横丁である。

戦後にバラック営業していた店舗を、昭和40年代に現在の場所へ移転させたとか。

そんなディープスポットに、はしご酒ラブな編集部 嵩倉とライター坂井が潜入!


【1軒目】新ばしデビューの口火は“頼れる兄貴”がいる古参店
『aki』



「こんばんは〜瓶ビール、グラスふたつで!」と店に滑り込むなり、せっかちにオーダーする関西人の嵩倉。ふたりで飲むときは決まってまずは瓶ビールを半分こ。時刻は19時だったがカウンターには既にお客さんの姿が


「目黒新ばし」で二番目に古い1993年創業の居酒屋。入口すぐで入りやすさ◎。

二代目の兄貴肌な三浦一壽さんと人懐こい常連客に、目黒新ばしのイロハを教わるのも一興。

料理は定番のツマミから魚、肉、麺、米なんでもござれ。自家製ラーメンは〆に人気の逸品!




店主から出されたのは、ボリューム満点の「ステーキ」850円!




「サーモンマッシュ」(700円)など小洒落たツマミもササッと作ってくれる。




マッチョでイケメンのアニキ(店主)と世間話をしたり、常連さんと乾杯したり。

昭和の大衆酒場にトリップしたような気分を味わえる。

■■ふたりで3,850円[残金6,150円]■■


■店舗概要
店名:aki
住所:目黒区目黒1-24-19 目黒新橋マンション 1F
TEL:03-5496-1289
営業時間:17:30〜28:00
定休日:不定休
席数:カウンター8席



【2軒目】ノリのいい刺激的な仲間が見つかるスパイスバル
『AsianKitchen Bar SPICE BUG』



お腹も膨れて2軒目はスパイスバルに突撃。

大阪出身の店主が営むアジアンスパイスバルで、深夜でも客が絶えない人気店。海南鶏飯や麻婆豆腐などタイ、ベトナム、中華料理とカクテルやサワーを味わえる。

客も店主もノリが良くフレンドリーですぐ仲良くなれる。




初来店のふたりに、店主からラムショットのウェルカムドリンクが!

客全員でカンパ〜イからのグイッと一気。




いただいたのは、「キャプテンモルガン」のスパイスラム(700円)。

だんだんエンジンがかかってきたぞ!




後からジワジワと辛さが襲う、香辛料とスパイスを効かせた「麻婆豆腐」(800円)が美味!




20代の頃はスペインで活動していた、元絵描きの店主。店内には自作の絵や絵画集も。

そのためかクリエイティブ職の常連客も多い。

■■ふたりで2,800円[残金3,350円]■■


■店舗概要
店名:AsianKitchen Bar SPICE BUG
住所:目黒区目黒1-24-19 目黒新橋マンション 1F
TEL:050-3567-3055
営業時間:19:00〜28:00
定休日:日曜
席数:カウンター10席


【3軒目】「ただいま」と言いたくなる我が家のようなアットホーム感
『居酒屋ナッツ』



最後は創業21年目の、キュートなママが切り盛りする居酒屋へ。

名物のおでんをはじめ、タコウィンナーやナポリタンにカレーまで、食堂さながらの充実ぶり。

ママを慕う常連客は男女問わず年齢もバラバラ。カウンターで家族みたいに和めるアットホームさが魅力。




ママの“娘”こと常連のヨウコさんとそのお友達と乾杯。

オススメの青汁割りと豆乳割りで3軒目スタート!




この日のお通しは納豆蕎麦。飲んだ後の〆、ではなく飲む前の胃のリセットにぴったり。




看板料理のおでんは通年提供。優しい出汁が、深夜の酒飲みの胃袋に染み渡る。




「常連の“腹ペコ隊”用にカレーは毎日作ってるの」とママ。

ルーだけの「なめカレー」(500円)は、スパイシー。

■■ふたりで3,280円[残金70円]■■


■店舗概要
店名:居酒屋ナッツ
住所:目黒区目黒1-24-19 目黒新橋マンション 1F
TEL:03-3495-4800
営業時間:18:00〜27:00
定休日:日曜
席数:カウンター10席




どの店も手狭だが、一見でもウェルカムな雰囲気に和まされ、安心して酒を浴びるふたり。

イケおじ店主が立つ『aki』、エスニック料理の『SPICE BUG』、愛嬌たっぷりのママに癒される『ナッツ』の3軒をはしごし、残金70円。

ミッション達成!のはずが……飲み足らずスナックへ。“結果マイナス”は想定内のふたりなのだった。



飲み足りないふたりが迷い込んだのは……




はしご酒で酒欲に火がついてしまった嵩倉と坂井は、イカシた看板が目に止まり、目黒最古のスナック『スナックプレイガール』にお邪魔。

はしご酒企画のこともすっかり忘れ、朝までお酒とカラオケを満喫したのであった。


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