5回の第3打席で今季初アーチとなる中越えソロを放ったエンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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敵地アスレチックス戦の第3打席で今季1号

 米大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、敵地アスレチックス戦に「3番・DH」で先発出場。5回の第3打席で今季初アーチとなる中越えソロを放った。見逃せばボール球と思われた内角球。あっさりセンターに弾き返した“悪球打ち”にメジャー通算168勝投手は「これは“ボール殺し”というんだ」と表現して、大谷の技術の高さを説明している。

 今季12打席目で飛び出した大谷の今季第1号。5回、2番を打つマイク・トラウト外野手がやはり今季第1号を放ったのに続く一撃は、飛距離136メートルの特大弾だった。内角低めのスライダーはゾーンから内側に外れているような1球。それでもお構いなしにセンターバックスクリーン右に叩き込んだ。

 この打撃に注目したのは、現役時代にワールドシリーズ制覇に貢献したメジャー通算168勝のデーブ・スチュワート氏。アスレチックスの試合を中継するカリフォルニア州放送局「NBCスポーツ・カリフォルニア」の試合後番組に出演したスチュワート氏は、大谷の第1号を見た司会者が「オーマイグッドネス」と言ったことを受け「これは“ボール殺し”と言うんだよ」と独特の表現で称賛した。

 司会者が「ハハハ、しかもこれはゾーンの低めですね」と話すと、スチュワート氏は「左打者だから、スイングできるゾーンではあるね。彼は今日悪い球を数多く振っていたが、これは良い球だった。そして彼は遠くへと飛ばした」と説明。本塁打の前の第1、第2打席、さらに6回の空振り三振もボール球に手を出していたことに触れつつも、本塁打の1球は大谷にとって“打てる悪球”だったことを示した。

 大谷の技ありの特大弾で追加点を挙げたエンゼルスは最後まで相手に得点を許さず、6-0で2連勝。大谷は4打数1安打1打点、開幕3試合で12打数4安打1本塁打3打点、打率.333と好調をキープしている。

(THE ANSWER編集部)