JALの国内線セール「リトライ」の成算は…?(写真はイメージ)

写真拡大

日本航空(JAL)が2023年3月31日未明、国内線航空券を一律片道6600円で売り出すキャンペーンの第1弾を始めた。3月9日未明に「スマイルキャンペーン」と銘打って売り出すことにしていたが、アクセスが殺到してほどなく中止になっていた。

多くのアクセスにも耐えられるようにシステムを改修した上での「リトライ」だ。ページをアクセスした人を一時的に「仮想待合室」に誘導し、少しずつ購入画面に案内していく仕組みだ。1時間以上待った人も多数いたとみられるが、31日夕時点で大きな混乱は起きていない。

土日&沖縄線以外はまだまだ買える

当初の計画では、4月14日〜5月31日搭乗分を3月9日、6月1日〜30日搭乗分を3月12日に発売することにしていた。だが、アクセス殺到が原因で3月9日のうちにキャンペーンの中止を発表。赤坂祐二社長は3月23日の定例会見で、価格や搭乗期間は、当初予定していた内容で「リトライ」する意向を表明していた。搭乗日によって予約のタイミングを区切ったり、キャンペーンを予約する人とそれ以外の動線を分けたりして負荷を分散させる考えを示していた。

前者は、第1弾として、4月22日〜28日搭乗分を3月31日〜4月1日に売り出すことで対応した。後者は、待合室に「国内線タイムセール以外のお客さまはこちら」のリンクを設置した。

キャンペーン開始の30分ほど前、3月30日23時30分頃から、トップページから「待合室」に誘導された。購入画面に案内する順番は抽選でランダムに決まると説明している。

3月31日0時を過ぎると「順番にご案内しています」の表示に切り替わり、記者の環境で待ち時間の目安として表示されたのは「1時間以上」。30分以上経過して「56分」に順番が進み、実際に順番が回ってきたのは1時17分頃だった。それから10分ほどで、実際に片道6600円のチケット2枚が予約できた。スマートフォンとPCで順番待ちし、先に順番が回ってきたのはスマホだった。スマホで予約が終わった時点で、PCの待合室画面に表示された待ち時間は「1時間以上」のまま。購入までに2時間以上待った人もいるとみられる。

3月31日朝には待合室も消え、すぐにキャンペーン運賃の予約画面に進める状態になっている。土日や沖縄路線では売り切れも多いが、それ以外はまだまだ買える状態だ。セールは4月1日23時59分まで。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)