USJで開催された「セ・リーグフェスティバル」【写真提供:NPB】

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6球団のマスコットがUSJに集結「セ・リーグフェスティバル」

“セ界”最高の仲間が集う一夜限りのスペシャルパフォーマンスだ。プロ野球セ・リーグ6球団による貸切ナイトイベント「セ・リーグフェスティバル」(3月10日に実施)が大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で開催された。パーク内施設「ウォーターワールド」で行われたショーには、セ・リーグ6球団のマスコットがサプライズ登場。USJの人気キャラクターやダンサーとともに軽快なダンスを披露し、全国から招待された約7000人のセ・リーグファンを沸かせた。

 ショーの中盤では今季のリーグ優勝予想も行われ、USJの名物キャラクターで進行役の綾小路麗華氏が「決められないわ!」と頭を抱える場面も。終盤には球団歌メドレーが披露された。埼玉県から来た30代女性は「まさか6球団のマスコットが来るとは思っていなかったので、みんなに会えて嬉しかったです。今回当選して初めてUSJに来たけど、来てよかったです」と満足した様子だった。

 シーズン中はライバル関係にある6球団。だが、2018年まで5年間行われた「開幕前ファンミーティング」の実施など、リーグ内のファンサービス施策等においては手を取り合っている。セ・リーグは2021年に20周年を迎えたUSJとパートナーシップ契約を締結。各本拠地球場でUSJキャラクターによる始球式を行うなど、エンターテイメントを通して日本中を「超! 元気に」することを宣言していた。

 セ・リーグ統括の杵渕和秀氏は今回のイベントについて「いつも応援してくださっているファンのみなさんへ恩返しをしたいという、6球団の気持ちがたくさん詰まっている」と頬を緩めた。「セ・リーグにはお金では買えない“歴史と伝統”があります。若いファン層はパ・リーグの方に多いとも言われますが、セ・リーグの歴史と伝統にプラスして、若いファン層にも支持をいただくために、セ・リーグ6球団が力を合わせて、リーグの将来についていろんな角度から話し合っています」と語った。

 さらに、スポーツの未来を支える子どもたちにも想いを馳せる。「セ・リーグによるさまざまな取り組みがきっかけで、子供たちにはまずはどのスポーツでも良いから、やって欲しい。そしてそれが野球であったら、なお嬉しいです」と笑顔で話した。WBCでの侍ジャパンの世界一奪回で日本中が歓喜し、俄然プロ野球にも注目がある中、2023年シーズンが31日にいよいよ開幕を迎える。(喜岡桜 / Sakura Kioka)