栃木県内の多くの公立中学校で13日、卒業式が行われ、生徒たちが学び舎に別れを告げました。

 2022年度、栃木県内では約1万6500人が公立の中学校を卒業します。13日は153校のうち、76校で卒業式が行われました。

 栃木市の栃木東中学校では3年生85人が門出の日を迎えました。

 13日から、マスクの着用が屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねられたものの、生徒や保護者の混乱を避けるために、出席者は基本的にマスクを着用した上で卒業式が行われました。一方で卒業生は、入場と退場に加え卒業証書を受け取るときに限りマスクを外しました。

 体育館の中央に設けられたステージで卒業生は、在校生と保護者そして教職員に囲まれながら卒業証書を受け取ります。そして、在校生からの別れの言葉に続いて、卒業生が3年間を振り返り後輩たちにバトンをつなぎました。

 新型コロナの流行とともに始まった学校生活は、これまで経験したことのない、先行きが見えない不安とともにありました。しかし、多くの制限があるなかで、思い出を紡いできたこの3年間は、今しかできない大切なものも残しました。

 数々の困難に打ち勝った卒業生は希望を胸に、次のステージへと歩みを進めます。