日光市は、行政サービスの向上を図るため移動市役所として活用する、遠隔による通信環境を整えたマルチタスク車両を導入し10日、お披露目しました。

 マルチタスク車両は、市民の利便性の向上と業務の効率化を図ろうというもので、県内の自治体で導入するのは初めてです。車両と庁舎がオンラインで接続され、住民がアクセスしやすい場所でマイナンバーカードや公的申請の受け付け、行政や税に関する相談などを行う「移動市役所」として行政サービスを行います。

 導入された車両は、ワゴン車の後部座席部分の床にフロアレールが取り付けてあり、専用シートなどを使って使用目的に応じて自由にレイアウトできます。車両は包括連携協定を結んでいる文星芸術大学のデザイン専攻2年益子こはくさんが日光のさわやかさと山並みをイメージした流線形をデザインしました。

 この日は市役所庁舎前駐車場で納車式が行われ、粉川昭一市長に車両を開発した会社から、レプリカキーが贈られました。

 日光市では、統廃合などで投票所が少なくなった地域で移動期日前投票所としての活用も想定していて、粉川市長が期日前投票のデモンストレーションを行いました。