農業の担い手を育てる栃木県農業大学校で10日、卒業式が行われ2021年に新設されたいちご学科の1期生も門出の日を迎えました。

 今年度、県農業大学校を卒業したのは66人で、このうちいちご学科では1期生6人が晴れの日を迎えました。卒業式では坂田壮大さんが代表して新見清夫校長から卒業証書を受け取りました。

 新見校長は「いちご学科の1期生としていちご王国とちぎの将来を担うにふさわしい新規就農者になられたと思います。本県のイチゴ生産を牽引するトップリーダーとなり活躍されることを期待いたします」と式辞を述べました。

 いちご学科は農家の高齢化や担い手不足が課題となっている県内のイチゴ生産者の後継者を育てようと全国で初めて設置されました。

 新型コロナの影響で一部の実習が中止になるなど苦労もありましたが、卒業生たちは2年間いちご農家になるために必要な専門的な知識や技術を学んできました。この春からは半世紀以上にわたり生産量日本一を誇る栃木のイチゴの担い手として第一歩を踏み出します。