新型コロナウイルスの感染予防対策として強く推奨されていたマスクの着用が3月13日から「屋内・屋外を問わず『個人の判断』」に委ねられます。

 宇都宮市に本社を置く関東自動車では、これまで行ってきたマスクの着用や、会話の自粛を呼びかけるバスの車内アナウンスが13日以降はなくなります。一方で、業務にあたる運転士などは当面の間マスクを着用するほか、車両内のアルコールによる拭き上げやこまめな換気は継続するということです。県内の小売店などでも対応の見直しは行われます。

 宇都宮市にある東武宇都宮百貨店では、これまで従業員だけではなく来店する客に対しても原則マスクの着用を求めていました。来週の月曜日(13日)からは、従業員のマスク着用は続けるものの、客に対してはマスクの着用を個人の判断に任せるとしています。また、店内でマスクの着用を呼びかける掲示やエレベーター内でソーシャルディスタンスの確保を呼びかける足跡のマークも撤去するということです。

 マスクの着用は個人の判断にゆだねられますが、企業や店側が行う感染対策はそれぞれで検討が必要となる今回の方針。県民だけではなく、企業などにも柔軟な対応が求められています。