買い物をしたついでに気軽にがん検診を受けてもらおうと9日、宇都宮市内の大型商業施設で女性客を対象にした、がん検診が行われました。

 この取り組みについて宇都宮市は「がん検診」を宇都宮市保健センターや各地区の市民センターなどで行っていますが、一人でも多くの市民に受診してもらおうと、住民健診としては新たな取り組みとして、普段の買い物でなじみのあるスーパーなどでがん検診を行うものです。

 宇都宮市とイトーヨーカ堂が去年(2022年)8月に包括連携協定を結んでいることから、イトーヨーカドー宇都宮店でこの日、初めてがん検診が行われました。

 今回は、事前に予約したおよそ60人の女性が子宮がん検診や乳がん検診を受診しました。受診者は、店内に設けられたスペースで問診を受けた後、2台のがん検診車で検査を受けました。

 市健康増進課によりますと、令和3年(2021年)度の市民の乳がん検診の受診率は17.3%、子宮がんの検診の受診率は28.1%で「こうした気軽に足を運べる場所で検診を実施する機会や時間を増やしていきたい」としています。