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 リオネル・メッシが2022年度FIFA年間最優秀選手に通算7度目の選出。さらにパリ・サンジェルマンからは2位キリアン・エムバペ、そして9位にネイマールが選出されていた。なお今回の投票資格者はメディア関係者やファン、そして各国の代表監督や代表チームのキャプテンも含まれており、それぞれ3人の選手に5点、3点、1点という形で投票することが可能。確かにメッシの受賞に関しては所属クラブで国内タイトルのみにとどまっているとの指摘もあったものの、最終的には52ポイントを集めたメッシのみならず、エムバペも8ポイント差で2位に選出。ちなみにドイツ代表フリック監督、そして主将ノイアーともにメッシを1位に選出している。(フリックの2位はモドリッチ、ノイアーの2位はエムバペ、3位は共にバイエルン時代を過ごした、前年度受賞のレヴァンドフスキ)

 2009年、2010年、2011年、2012年、2015年、2019年に続く受賞に、メッシは「なんと言葉にすればいいのかわからない。大変に光栄なことであり、チームメイトや監督、そしてファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えたい。2022年は信じられない1年となった。長年目指してきた夢を実現することができたし、このW杯制覇はキャリアの中で最も輝かしい瞬間。サッカー選手として達成しうる最高のものだ」と喜びを述べた。なおメッシはそのW杯7試合で7得点3アシスト、kicker採点平均1.79をマーク。エムバペも8得点と大会最多得点を記録。

 なおそのエムバペに続く3位には、バロンドール受賞者で同じフランス代表だった、カリム・ベンゼマが34ポイントを獲得。ちなみに今回はGK賞、監督賞についても事前にレアル側が受賞する可能性もなかったことから、当初の予想通りにイベントにはレアル関係者の大半は姿をみせず、エミリオ・ブトラゲーノSDのみ。ヴィニシウス・ジュニオールへの扱いに不満をもってとも言われているが、ただFIFA側はこれらの憶測に関し一切の発言をしていない。実際コパ・デル・レイ準決勝1stレグ、FCバルセロナとの大一番が木曜夜に控え多忙を極めていたという部分は必ず影響はしただろう。最終結果は以下の通り。

【男子最優秀選手賞】リオネル・メッシ(アルゼンチン/パリ・サンジェルマン)

【男子最優秀監督賞】リオネル・スカローニ(アルゼンチン/アルゼンチン代表)

【男子最優秀GK賞】エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン/アストン・ヴィラ)

【男子ベストイレブン】
GK:ティボー・クルトワ(ベルギー/レアル・マドリード)
DF:アクラフ・ハキミ(モロッコ/パリ・サンジェルマン)、フィルジル・ファン・ダイク(オランダ/リヴァプール)、ジョアン・カンセロ(ポルトガル/マンチェスターC(バイエルンにレンタル))
MF:ルカ・モドリッチ(クロアチア/レアル・マドリード)、ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー/マンチェスターC)、カゼミーロ(ブラジル/レアル・マドリード(現マンチェスターU)
FW:リオネル・メッシ(アルゼンチン/パリ・サンジェルマン)、キリアン・エンバペ(フランス/パリ・サンジェルマン)
アーリング・ハーランド(ノルウェー/ドルトムント(現マンチェスターC)、カリム・ベンゼマ(フランス/レアル・マドリード)

【女子最優秀選手賞】アレクシア・プテリャス(スペイン/バルセロナ)

【女子最優秀監督賞】サリナ・ヴィーフマン(オランダ/イングランド女子代表)

【女子最優秀GK賞】メアリー・アープス(イングランド/マンチェスターU)

【女子ベストイレブン】
GK:クリスティアネ・エンドレル(チリ/リヨン)
DF:ルーシー・ブロンズ(イングランド/マンチェスターC(現バルセロナ)、リア・ウィリアムソン(イングランド/アーセナル)、マピ・レオン(スペイン/バルセロナ)、ワンディ・ルナール(フランス/リヨン)
MF:アレクシア・プテリャス(スペイン/バルセロナ)、キーラ・ウォルシュ(イングランド/マンチェスターC(現バルセロナ)、レナ・オーバードルフ(ドイツ/ヴォルフスブルク)
FW:アレックス・モーガン(アメリカ/サンディエゴ・ウェーブFC)、サム・カー(オーストラリア/チェルシー)、ベス・ミード(イングランド/アーセナル)

【プスカシュ賞】マルチン・オレクスィ(ポーランド/ヴァルタ・ポズナン)

【最優秀ファン賞】アルゼンチン代表サポーター

【特別賞】ペレ氏

What a night!

Congratulations to all the winners at this year's #TheBest FIFA Football Awards

Find out who won in each category at the awards ceremony in Paris:

- FIFA (@FIFAcom) February 27, 2023