Thunderbirdプロジェクトは2月14日、公式ブログ事「Thunderbird 115 Supernova Preview: The New Folder Pane」において、メールソフト「Thunderbird」の将来バージョン以降で採用予定となっている新しいユーザーインタフェースの一部を公開した。

Thunderbirdは今年7月に「Supernova」のコードネームで呼ばれる大型アップデートを控えているが、この新バージョンからUIの再構築を始める方針が明らかにされている(参考記事:Thunderbirdが今後3年間の開発目標発表、UIの再構築を計画 | TECH+(テックプラス))。

今回公開されたのは、このSupernovaアップデートが適用されるThunderbird 115の新しいフォルダペイン。従来のフォルダペインでは、メールアカウントごとに「受信箱」や「送信済」、「下描き」、「迷惑メール」、「ごみ箱」などといった多数のフォルダが並んでいた。それに対し、新しいフォルダペインでは「統合フォルダモード(Unified Folder Mode)」と呼ばれるモードが用意される。この統合モードではアカウント毎に表示を分けず、「受信箱」や「送信済」といった用途ごとのフォルダが用意されるシンプルなビジュアルになるという。

Thunderbird 115 Supernovaの新しいフォルダペイン

なお、統合フォルダモードを無効にすれば、従来に近いアカウント別の表示に戻すこともできるため、従来のUIに慣れている人も心配はないとのことだ。

フォルダペインのヘッダ部分には、新着メール確認や新規メール作成を実行できるボタンと、表示のカスタムが行えるメニューボタンが配置される。新着メール確認や新規メール作成のボタンは、従来はツールバーに配置されていたが、重要なアクションにより簡単にアクセスできるようにフォルダペインに配置するように変更したという。その他、「ロカールフォルダ」の表示・非表示を簡単に切り替えるオプションを用意したことにも言及されている。

新しいフォルダペインのヘッダ

Thunderbird 115 Supernovaは、2023年4月中旬までにベータ版が利用できるようになる予定だという。