「見る側も安心」「信頼できる」 NHK「大奥」で性的描写も...初の取り組みに評判上々
ドラマ「大奥」(NHK総合)で、性的なシーンの撮影現場に関わる専門職「インティマシー・コーディネーター」が同局で初めて導入された。
SNS上では「見る側も安心できる」「何から何まで心から信頼できるドラマ」などと評価する声が相次いだ。
「もっと増えて当たり前の存在になりますように」
2023年1月10日から放送されているドラマ「大奥」。漫画家・よしながふみさんの人気漫画『大奥』を原作にしており、俳優・仲里依紗さんが江戸幕府5代将軍・徳川綱吉を演じるなど男女が逆転したストーリーになっている。
2月14日の放送(第6回)では、仲さんが演じる徳川綱吉の性的なシーンが描かれ、SNS上では「まさか濡れ場をここまでやるとは...」「なかなか気まずい」などの声が上がった。
こうした描写について、大奥のツイッターは13日、NHKで初めてインティマシー・コーディネーターを導入したと明かしていた。「ヌードやキス、セックスなどインティマシー(親密な)シーンにおいて、制作側の意図を十分に理解した上でそれを的確に俳優に伝え、演じる俳優を身体的・精神的に守りサポートする役割」だと説明している。
不安や懸念を抱く俳優が場合によっては「NO」と言えるような環境を作り、リラックスした状態で演技に集中してもらうことを目指したという。
視聴者からは「安心してドラマに集中できる」「もっと増えて当たり前の存在になりますように」などの声が寄せられ、話題になっている。
大奥に携わっているインティマシー・コーディネーターの浅田智穂さんは15日、「たくさんの方々が安心して放送を見ることができたというコメントに、私も安堵しています」とツイッターで感想を述べた。