©️IMAGO/Le Pictorium

 どうやらユリアン・ナーゲルスマン監督の予見が的中することになりそうだ。2月2日にパリ・サンジェルマンでは、キリアン・エムバペが大腿の負傷により3週間の離脱に入ると発表していたものの、どうやら火曜日に控えるチャンピオンズリーグ16強1stレグから出場することができるかもしれない。日曜日にフランスのメディアが、すでにピッチでチーム練習に参加するフランス代表FWの姿を伝えていたのだ。

 ただその一方でクラブ側が投稿した練習のまとめ動画の中には、同選手の姿は確認することができず、事実はまだ闇の中。そもそもクリストフ・ガルニエ監督はエムパベの復帰について、あくまでリスクが「ゼロ」の場合にのみ起用する考えを強調している。にもかかわらず『Le Parisien』などは、火曜日の復帰を「確実」とも伝えており、とりわけ土曜のモナコ戦では主力温存の中で敗戦、さらにカップ戦でも敗退するなど、最近10試合で5敗を記録するチームにとっては追い風として期待がかかるところ。

 なおそのマルセイユのとのカップ戦にて同じく大腿を負傷した、リオネル・メッシについては月曜日の最終調整から復帰の見通しとなっており、メディアの報道では日曜日には個別調整を行なっていたとのこと。また股関節の問題でモナコ戦の出場を見合わせていたマルコ・ヴェッラッティについては、日曜日からすでに練習場に姿をみせていた。ちなみに元バイエルンのレナト・サンチェス、そして元ライプツィヒのノルディ・ムキエレについては共に負傷欠場となる。

伸び悩むヴァナー見守る中、イブラヒモヴィッチがデビュー

 またバイエルン・ミュンヘンでは週末に出場機会のなかったパウル・ヴァナーが、長期離脱組(ノイアー、マズラウイ、エルナンデス)とともにメンバー外に。ただそのヴァナーがベンチで見守る中でアリホン・イブラヒモヴィッチが、そのヴァナーに次ぐクラブ史上2番目のブンデスデビュー戦を果たしており、コマン、ブリントと繋いだチャンスでシュートを合わせるも相手GKリーマンに阻まれ初ゴールはお預け。ドイツU17で9得点(12試合)、U18では2得点(6試合)をマーク中の、冬季合宿でもトップチームに帯同した17歳について、サリハミジッチSDは「我々とともに本当に成長したね」と目を細めた。

限られた時間でも、しっかり結果残すミュラー

 スコアラーとしてより磨きをかけていくため、そのバイエルンでは素晴らしい模範となる選手が存在する。先発復帰したトーマス・ミュラーだ。今季はなかなか思うように事は運ばず20試合で4得点6アシストではあるが、ただ得点には直接81分ごとに絡んでおり、これを上回る好成績はそのキャリアでわずか2回。20アシストを超えた過去2シーズンでも84分、88分であったことからも如何に効果的に結果を残す選手であり続けているかがみてとれる。