値上げの波が再び訪れようとしています。4000品目以上が値上げされる2月を前に、安さを売りにするスーパーで「ある異変」が見られました。

山口和政記者「広島市内のスーパーにあるこちらのお弁当、鮭の切り身が入ったものからチキンカツが入ったボリューミーなものまでわずか300円でおつりがくるものばかりです。しかし物の値上げが相次ぐなかこの価格を維持するのも限界といいます」

「毎日が激安」を掲げる南区のスーパーも止まらない値上げの波に限界が近づいています。

鳥のから揚げにエビフライや!タルタルソースがたっぷりかかったチキン南蛮などこちらに並ぶ弁当は税抜き250円!「毎日が激安」を象徴する店の看板メニューです。

主婦「(生活が)本当に大変。だけどこの250円はすごい安い」

会社員「値段も優しくて、味もすごいおいしいので助かっています。週3回くらいは来ていますね」

しかし売り場に掲げられる限界の文字…

売り上げだけを考えると続けていくのは難しいといいます。

たかもり 伊木英人副社長「売れば売るほど赤字の商品なんですけど、本当にうちの看板になっている商品なので意地でやっているだけですね」

意地で続けるという店の看板メニュー。数量を限定することで価格は据え置くそうです。

たかもり 伊木英人副社長「原価がドンドン上がってきているので全ての商品を安く売れないんですけど、せめてこの弁当だけは数量限定で続けていきたいなと気持ちだけの気持ちですね」

帝国データバンクによりますと2月は冷凍食品や菓子類のほかトイレットペーパーといった生活雑貨など4200品目以上が値上げします。

さらに店を直撃するのは仕入れ値の高騰だけではありません。

たかもり 伊木英人副社長「電気代やガス代など光熱費も信じられないくらい経費が上がってきているので、そこら辺を考えるとなかなか安く物を売っていくというのは難しくなってきたなと思います。厳しいですね本当につらいところですけど」

年が明けても止まらない値上げの波。「激安スーパー」も厳しい状況が続きます。