XFN-ASIAによると、ソニー<6758>の中国での売上高が、2009年までに日本での売上高を上回る可能性が出てきた。中国の経済紙「金融時報」がソニーの高篠静雄・中国総代表の話として報じたもので、同代表は「売上高ベースで、中国は2−3年で日本をしのぎ、我が社にとって世界2位のエレクトロニクス市場となる可能性がある」としている。

  高篠氏によると、ソニーは中国市場向け製品の開発のためのデザインセンターの建設などに、すでに10億ドル(約1163億円)を投資しており、その第1弾として、中国向け携帯デジタル音楽プレーヤー「ネットワーク・ウォークマン」が今年の春に開発されている。今年もテレビとデジタルカメラの生産を拡大するため、2億ドル(約232億円)を投資する予定という。ソニーは地域別の売上高は公表していないが、昨年の売上高全体に占める割合は欧州が26%、北米が23%、日本が20%、中国を含めたその他地域が31%だった。【了】