総生産数5000機超えも目前に

原型初飛行から半世紀まだまだ続く新モデル生産

 アメリカの大手航空機メーカー、ロッキード・マーチンは2023年1月24日、F-16「ファイティング・ファルコン」戦闘機シリーズの最新型となるF-16ブロック70が初飛行に成功したと発表しました。


サウスカロライナ州グリーンビルで初飛行したF-16ブロック70(画像:ロッキード・マーチン)。

 飛行は1月24日午前9時17分(アメリカ東部標準時)にサウスカロライナ州グリーンビルで行われ、ロッキードマーチンのテストパイロットの手によって実施されたとのこと。総飛行時間は約50分で、エンジン、飛行制御、燃料システムのチェックなどの耐空性チェックと、上空での基本的な取り扱い方法などが確認されたそうです。

 今回、初飛行に成功したF-16ブロック70は、バーレーン向けに生産される16機のうちの最初の機体で、すでに同国を含めて6か国がブロック70/72を採用しています。直近ではヨルダンがF-16ブロック70を12機調達する契約を結んでおり、ブルガリアもこのモデルを8機追加調達する契約に署名していることから、これらを含むと、F-16ブロック70のバックオーダーは148機あるといいます。

 F-16の原型、YF-16が初飛行したのは半世紀ほど前の1974年2月2日(非公式では同年1月20日)のこと。母国アメリカを始め、世界約30の国と地域で採用されており、ライセンス生産なども含めると総数は約5000機にものぼるベストセラー戦闘機です。