イギリス「シーキング」ヘリコプターをウクライナへ供与 すでに黒海沿岸で実戦投入
ウクライナ海軍の捜索救難能力が復活する足掛かりに。
ウクライナでの運用は黒海沿岸で
イギリス国防省は2023年1月22日、ウクライナにウエストランド「シーキング」ヘリコプターを供与し、ウクライナ海軍で運用されていると発表しました。
イギリス海軍のウエストランド「シーキング」ヘリコプター(画像:イギリス国防省)。
ウエストランド「シーキング」は、アメリカのシコルスキー社が開発したS-61ヘリコプターをウエストランド・ヘリコプター社(現レオナルド)でライセンス生産したもので、イギリス海軍および空軍で、対潜哨戒用や救難捜索用として導入・運用されました。
ただ、近年では新型のAW101ヘリコプターなどに更新され、ほぼ退役しており、2機が救難用として残る程度でした。ごく少数が部品取り用などとして予備保管されていましたが、2022年11月、イギリス政府はウクライナに対して3機供与することを決定。このたび、引き渡された1機が運用を開始した模様です。
これに関連し、ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防大臣もイギリスから「シーキング」ヘリコプターが、ウクライナの黒海近傍の基地に到着したことを自身の公式ツイッターで発表し、その活動の様子を動画で公開しており、「これはウクライナ海軍にとって強力な増援です。ありがとうございます。共にヨーロッパ全土の海と陸を守りましょう」とコメントしています。