2023年の年頭にあたり、フォーティネットジャパン 社長執行役員の田井祥雅氏は年頭所感として、以下を発表した。



セキュリティが保障する「DXの自由」

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中のご厚情に深く 感謝申し上げ、皆々様の本年のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げます。

2022年は日本においてもDXが急速に進んだ1年になりました。「DX銘柄 2022」でも 2021年より 5 社多い 33 社が選定され、その中には日本経済を牽引する数多くの製造企業が名を連ねたことも印象的でした。DXの進展は、より多くの人やモノ、サービスがネットワークに接続されることを意味し、特に製造業では産業機器や製品のネットワーク接続が拡張し、接続されるモノの数は爆発的に増大しています。

DXはビジネスや生活に新たな価値をもたらし、より豊かな社会を作り出す上で、重要な意味を持っています。その一方で、多くの人やビジネスに多大な恩恵をもたらすDXを推進しようとすればするほど守るべきもの 、換言すればサイバー攻撃対象 も増えていきます。 年々こうした攻撃は活発かつ巧妙化し、それらから情報資産をどう守るかは経営上の最重要課題になっています。

「DXによる攻め」と「セキュリティの守り」を同時に進めていくことは、 2023 年も大きなテーマになるでしょう。 明確な他社優位性をもたらす革新的DXを大胆に進めていく強力なパートナーこそがセキュリティです。 しっかりと守りを固めてこそ「DXの自由」がもたらされるのです。

フォーティネットは永きにわたり、セキュリティとネットワークを統合させることで、ネットワークの安全性を高め続けてきました。いちはやく 「セキュリティファブリック」というコンセプトを打ち出し、あらゆる場所で脅威を検知し自己修復型で保護を行う、という取り組みを推進しています。さらに、日本のお客様からご要望の多い産業機器のセキュリティも、積極的に強化して参りました。本年はこうした取り組みをさらに加速していきます。

一方で、ソフトウェア処理では追いつけないほどの変化や高頻度化、巧妙化を続けるサイバー攻撃に対応するには、専用半導体による高速処理や、AI等の最先端テクノロジーの適用も重要になるでしょう。フォーティネットはセキュリティ関連機能に特化して集積した専用半導体(ASIC)を独自開発し、製品に実装することで、お客様に比類ない処理速度や強固な保護とシンプルな運用管理を提供して参りました。

またAIや機械学習を応用したテクノロジーにおいても、従来のNDR(ネットワーク検知とレスポンス)に加え、UEBA(ユーザー/エンティティのふるまい分析)、ゼロデイ攻撃をブロックして、誤検知を最小限に抑える機械学習の活用など、業界をリードする様々な取り組みを発表し、今後さらに強化していく計画です。

「DXの自由」を確保するために、セキュリティとネットワークを守り抜く。このフォーティネットにとって変わることない重要な使命のため、2023年も、さらなる挑戦を続けて参ります。

本年も一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。