2022年10月13日に登場した、Google初の自社製スマートウォッチが「Google Pixel Watch」です。Googleは2021年にヘルスケアトラッカーメーカーのFitbitを買収しており、Pixel WatchもFitbitに正式対応したデバイスとなっているので、実際にPixel WatchとFitbitアプリを使って睡眠の記録機能や心拍数の計測機能、エクササイズの記録機能を使ってみました。

Google Pixel Watch - Google ストア

https://store.google.com/jp/product/google_pixel_watch?hl=ja

◆インストールとセットアップ

Pixel WatchをAndroidスマートフォンと連携する時に、Fitbitをインストールします。スマートフォンとの連携については以下の記事を読むとわかります。

Google製スマートウォッチ「Google Pixel Watch」を純正スマホのPixelと連携してみた - GIGAZINE



また、以下のGoogle Playストアのページからスマートフォン側にもFitbitアプリをインストールしておきます。

Fitbit - Google Play のアプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.fitbit.FitbitMobile

スマートフォン版のFitbitアプリを起動し、「Fitbitに登録」をタップ。



接続するデバイスを選択します。今回は「Google Pixel Watch」をタップします。



「セットアップ」をタップします。



登録するメールアドレスとパスワードを入力し、「私はFitbit 利用規約に同意します。」の項目にチェックを入れたら、「次は」をタップ。



登録したメールアドレスに確認メールが届くので、メールにある確認リンクをクリックします。



すると、アプリの画面が「メール確認済み!」に変わるので、「次は」をタップします。



続いて、個人情報の保護についての説明。



画面を下にスクロールして「同意します」をタップ。



次に自分の名前・生年月日・身長・体重・性別を入力し、「アカウントを作成」をタップします。



「プライバシーおよびお使いのFitbitデバイスについて」が表示されるので、「同意します」をタップ。



Pixel Watchとの接続が始まります。



接続に成功したら以下の画面が表示されるので、「次へ」をタップします。



これでPixel Watchのセットアップは完了。「OK」をタップします。



◆Fitbitアプリで歩数や睡眠をチェック

Fitbitアプリでは、Google Pixel Watchで計測したさまざまな情報を閲覧できます。また、 Pixel Watchを購入すると、有料サブスクリプションサービスであるFitbit PremiumをPixel Watchをアクティベーションしてから6か月間追加料金なしで利用可能となっています。ただし、ヘルスケアトラッカーのFitbitと異なり、Pixel Watchでは「エクササイズの自動認識」や「水泳のストローク数記録」「心電図アプリ」「睡眠プロフィール」「血中酸素ウェルネス」の機能は使用できません。

Fitbitアプリのホームはこんな感じ。足のアイコンをタップすると……



歩数の記録を見ることができます。記録されるのは歩数と歩いた時間で、数字だけではなくグラフでも表示されます。



また、Pixel Watchのタイルでその時点での歩数を確認することが可能。



タイルの設定については、以下の記事にまとめられています。

GoogleマップやYouTube Musicに標準対応したGoogle純正スマートウォッチ「Google Pixel Watch」を一日中使ってみた - GIGAZINE



また、Pixel WatchのFitbitアプリは、定期的に運動を促すように通知してくれます。



Pixel Watchに促されるままに歩いていると、1日の歩数が5000歩に到達し、バッジが手に入りました。



Pixel Watchで1日にどれだけ歩いたかが可視化されるので、自然と「ちょっと歩こうかな」という意識が生まれます。



Pixel Watchをつけたまま寝ると、睡眠の記録もできます。Fitbitアプリから睡眠時間の項目をタップします。



すると直近での睡眠の記録が表示されます。一番上の睡眠記録をタップすると……



こんな感じで自分の睡眠の質が評価され、スコアが表示されます。一番上の「睡眠時間」をタップ。



すると、睡眠時間の中で「睡眠状態(青)」「目覚めた状態(赤)」が、時間推移にしたがってグラフ化されて表示されます。



より詳しく見る場合は、「深い睡眠とレム睡眠」をタップ。



すると、時間の中で睡眠状態の周期がはっきりとグラフで表示されます。睡眠状態は「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」の4段階。



「回復」の項目では心拍数や寝返りの記録を閲覧可能。



Pixel Watchには心拍センサーが搭載されており、寝ている時の心拍数をチェックすることができます。



そして、血中酸素濃度の変動も見ることが可能です。



なお、睡眠状態のレポートは3時間以上の睡眠データがなければ表示されません。帰宅後にPixel Watchをつけたままウトウトと1時間ほど寝てしまった分も記録されていたのですが、計測されていたのは睡眠時間だけで、睡眠状態や心拍は計測されていませんでした。



◆心拍数の計測

Pixel Watchは睡眠時だけではなく、起きている時も定期的に心拍数を記録しています。Fitbitアプリの心拍数の項目をタップすると、心拍数の記録を見ることができます。



1日あたりの心拍数が、以下のようにグラフで表示されます。



また、心拍数はスマートフォンだけではなく、Pixel Watchからも見ることができます。タイルを使えばすぐに確認可能。



なお、Pixel Watchには心電図(ECG)測定モジュールが搭載されているものの、記事作成時点では厚生労働省の認可が下りていないため、日本国内ではFitbitの心電図測定機能は利用できません。Pixel Watchから心電図の確認画面を見ることはできますが、スマートフォン側の設定が必要とのことで、「設定」をタップ。



すると、以下の画面が表示されましたが、「開始する」をタップできない状態。将来的に認可が下りれば、心電図を計測して記録することができるようになると思われます。



◆Pixel WatchとFitbitでワークアウトを記録してみた

Pixel WatchとFitbitで、エクササイズの時間や歩数、消費カロリーを計測することができるので、実際にエクササイズを記録しながら散歩してみることにしてみました。



Pixel WatchのFitbitアプリでエクササイズ画面をタイルで呼び出し、一番左の「ワークアウト」のアイコンをタップ。



すると、こんな感じでワークアウトの記録が始まります。心拍数と時間、消費カロリー、効率よく脂肪燃焼できる「ゾーンタイム」の記録が行われています。



だいたい17分30秒歩いた結果がこんな感じ。ワークアウトを終了する場合は、画面を左から右にスワイプします。



「終了」をタップ。



エクササイズを終わると以下の画面が表示されました。



エクササイズの記録はスマートフォンのFitbitアプリに反映されます。スマートフォン版Fitbitアプリのホーム画面から「ワークアウト」をタップします。



これまでのエクササイズの履歴が表示されるので、今終わったばかりの「ワークアウト」をタップ。



エクササイズでは「心拍数」が記録されています。





また、「エナジー」では毎分ごとの消費カロリーの推移がグラフで表示されます。



「インパクト」では運動の目標に対する進捗(しんちょく)が表示されました。



Fitbitのヘルスケアトラッカーよりも少し機能は制限されているものの、Pixel WatchでもFitbitアプリと連携させることで、ヘルスケア計測の基本的な機能は問題なく利用できます。同時に、Google純正スマートフォンということで、GoogleマップやGoogleアシスタント、Gmail、YouTube MusicなどのGoogle公式サービスに正式対応しているのがPixel Watchの強み。Pixel Watchのバッテリー持続時間は約1日なので、Fitbitと比べると充電頻度は多くなりますが、健康状態の記録だけではなく、スマートフォンの拡張として日常的に使いたいのであればアリといえます。