人気芸人のアンガールズ・田中卓志さんは広島大学工学部で建築を学んでいた経歴を買われて、住宅番組のMCを務めるほか、住宅雑誌「住まいの設計」で「アンガールズ・田中が行く! 建築家の自邸探訪」という連載ページも担当しています。そんな田中さんですが、自分の家についてはいろいろと困っていること、悩んでいることがあるといいます。どんなことに困っているのか、詳しく聞いてみました。

 

【写真】お宅訪問をするアンガールズ田中さん

田中さんが現在の住まいで困っていることって?

まずは田中さんに現在住んでいるマンションで困っていることを聞くと、「伸びをするとマンションの天井に手がぶつかる」「キッチンカウンターが低くて腰が痛くなる」など、高身長の田中さんゆえの悩みが続々と出てきます。

また、コンセントがたりないことにも困っているそう。「今の時代、コンセントはリビングだけでも10口は必要ですよね。タブレットやパソコン、各種ゲーム機の充電器、それに髭剃り機の充電用アダプターもあるし。今の家では全然たりなくて、大惨事になったこともあるんです」と田中さん。一体どんな大惨事が起きたのでしょうか。

 

●コンセントがたりなくて配線地獄に

「コンセントが少ないから延長コードを使っていて、床が配線だらけ。牛丼を持って歩いているとき、コードに引っかかって全部こぼしましたから。もしあれがカレーだったら一生カレーのにおいの部屋に住むところでした。掃除機をかけようとしてもコンセントがいっぱいでなにかを抜かなきゃいけないのが面倒くさい。だから部屋が汚れる、という悪循環にも陥っています」(田中さん)

 

●伸びをすると天井に手がぶつかる

「マンションだから仕方ないんだけど、天井が低い! ボクは身長が高いから、伸びをしたら天井に手がついちゃうんですよ。できるだけ早く脱出して、天井の高い家に住みたいです。吹き抜けをつくるのもいいですね」(田中さん)

 

●ベッドのマットがやわらかすぎて腰痛に

「ベッドはこだわって買ったつもりなのに、やわらかすぎて腰を痛めちゃった。だから今は、床に硬めの布団を敷いて寝ているんです。ベッドはただただ場所を取るだけのものになっている。意味がわからないですよ。いいベッドが欲しい。でも、もし新しいベッドを買ったら今あるマットレスはどうやって捨てればいいんだろうと考えると、なかなか踏みきれなくて」(田中さん)

 

●キッチンが低くて料理が終わる頃、腰が痛い…

「キッチンもとにかく低くて、腰が痛くなります。タマネギのみじん切りが終わったら、次の工程に行く前に1回腰を伸ばさないといけない感じです。あと、20年くらい前に買った小さい冷蔵庫をいまだに使っているので、大きい冷蔵庫が欲しいですね。氷をつくるとき、製氷皿に水を入れてこぼれないように運ばないといけないから不便なんです」(田中さん)。

田中さんの理想の家は?

電車に乗れば目の前につり革がぶらぶら、飛行機の座席のヘッドレストが背中に当たる、映画館では膝が前の座席にぶつからないようにキュッと座らなければならないなど、家の外でも常に窮屈さを感じているという田中さん。

「社会は一切ボクのサイズに合っていないんです。だから、せめて家は田中モジュールで設計して、広々とした空間にしたい!」と熱望します。そんな田中さんが将来住みたい家について聞いてみました。

 

●インコを飼って名前を呼ばせたい!

「いつかは動物とともに暮らしたい。実家では犬を飼っていたし、猫もいいな。全然違う魅力がありますよね。あとは鳥。おしゃべりなインコに「タナカ!」って呼ばせたい。「チックショー」とか「時を戻そう」とか、芸人のギャグを言ってくれるのも楽しそうだな。今はもっぱらYouTubeで犬の散歩の動画とかを見て我慢しています」(田中さん)

 

●とにかく広々と!「田中モジュール」の家にしたい

「キッチンもお風呂も洗面所もでっかくしたいです。キッチンや洗面所は腰が痛くならないようにカウンターを高く。お風呂は檜風呂とかジャグジーとか、そんな贅沢は言わないから、足を伸ばして入りたい。電車でも飛行機でも映画館でも常に窮屈な思いをしているから、せめて家だけは『田中モジュール』にして、のびのびと過ごしたいです」(田中さん)

悩みが切実なぶん夢も具体的な田中さん。もちろんコンセントはたくさんつけて、「ソファの肘掛け部分の蓋を開けたら、ダーッと10口くらい並んでいるコンセントがあると、スマートでいいなと思います」と夢を語ってくれました。