中日・高橋宏斗、巨人・大勢、中日・大島洋平、DeNA・今永昇太(左から)【写真:荒川祐史】

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中日・大島は6度目の打率4位以内も首位打者ならず

 セ・リーグは3日にレギュラーシーズン全日程が終了した。ヤクルトが2連覇した今季、個人タイトルでは村上宗隆内野手が打率、本塁打、打点の3冠王に史上最年少で輝き、最高出塁率を含む“4冠”を達成した。一方で惜しくもタイトルを逃した選手もいる。ここではタイトルには手が届かなったが好成績を残した選手をピックアップする。

 打率では中日・大島が惜しくも村上に届かず.314で2位に終わった。2019、20年に最多安打を獲得しているが、首位打者には縁遠い。12年は.310で3位、14年は.318で4位、17年は.313で3位、19年は.312で4位、20年は.316で4位だった。通算1885安打を放ち、来季は2000安打到達が見込まれる。

 最多奪三振は高卒4年目の巨人・戸郷が154個で初受賞したが、注目されたのが中日の2年目右腕・高橋宏だ。今季1軍デビューし、19登板で6勝7敗、防御率2.47。規定投球回に届かぬ116回2/3ながら134奪三振は3位だった。奪三振率10.34は、規定投球回に到達した中では最高だった中日・小笠原の8.71を上回る。来季の更なる飛躍が期待される。

 最多セーブでは巨人のドラフト1位ルーキー、大勢がリーグ3位となった。37セーブは2015年のDeNA・山崎、2021年の広島・栗林に並ぶ新人最多。新人投手初の開幕戦セーブを挙げるなど、1年間通して巨人の守護神を務めあげた。山崎も過去2年の不振を脱却して自己最多タイの37セーブを記録した。

 DeNAのエース左腕・今永もタイトルに恵まれなかった。11勝は阪神・青柳、巨人・戸郷に次ぐ3位。防御率2.26も青柳、西勇の阪神勢に次ぐ3位だった。(Full-Count編集部)