斜め走りもOKな直積み型自走式キャリヤの最新型です。

最大速度は15km/h 運転のしやすさと小回り効くのが特徴

 日本車輌製造(日本車両)は2022年9月29日、新型自走式キャリヤを開発したと発表、その概要を公開しました。

 担当したのは、同社の輸機・インフラ本部で、構内専用運搬車として既存のトラックやトレーラーの代替として、あらゆる重量物運搬シーンに適応できるとのこと。名称は柔軟を意味する「flexible(フレキシブル)」と運搬車を表す「carrier(キャリヤ)」から「FLERRIER(フレリア)」と名付けられています。


日本車両が開発した新たな大型自走式キャリヤ「フレリア」(画像:日本車両)。

「フレリア」はタイヤ16本で走行する多軸車で、最大積載量70tを誇り、最高速度は空車時(平坦舗装路)15km/h、積車時(平坦舗装路)10km/hだそう。車体サイズは、全長11.82m、全幅2.48m、キャブ高2.0m、荷台高1.4m、荷台有効長7.62mです。

 説明によると車両サイズは25tトラックと同程度であるものの、全軸操舵を採用し、狭い構内でも小回りの利いた走行が可能で、トラックやトレーラーよりも容易な運転操作を実現しているそうです。また、車両制御においても同社オリジナルの制御を活用して、走行履歴など運行管理に必要な情報を顧客が活用できる機能を有しているとのことです。