日本の北の海を守る新たな船が誕生しました。

ウォータージェット推進で最大速度は25ノット以上

 造船大手のJMU(ジャパン マリンユナイテッド)は2022年9月20日(火)、横浜事業所(神奈川県横浜市)において建造していた500トン型巡視船「ちとせ」(PM-59)を海上保安庁に引き渡したと発表しました。


海上保安庁に引き渡された新型巡視船「ちとせ」(画像:JMU)。

「ちとせ」は、かとり型巡視船の9番船として2019(令和元)年度補正予算で建造された500トン型巡視船で、船体サイズは全長72.0m、幅10.0m、総トン数650トン。ディーゼルエンジン2基によるウォータージェット推進で最大速度25ノット(約46.3km/h)以上を出すことが可能です。

 主武装は遠隔操作式の20mm多銃身機銃1門で、船尾には高速警備救難艇や複合艇なども搭載、ほかにも赤外線捜索監視装置や遠隔監視採証装置なども装備しています。

 同船は、1983(昭和58)年に第一管区海上保安本部留萌海上保安部に配属され、約40年もの長きにわたって北海道の海をメインに活動してきた先代「ちとせ」の代替して計画された船です。すでに2022年8月28日には、先代「ちとせ」の解役式が留萌市長、海上保安協会留萌支部長などが臨席するなか執り行われています。