CBS MarketWatchによると、4日の米株式市場は、米労働省が同日発表した7月の雇用統計で、新規就業者数(非農業部門で軍人除く、季節調整済み)が市場予想を大幅に下回る前月比11万3000人の純増となったことに加え、失業率も市場予想を上回る4.8%に上昇して雇用環境の悪化が示されたことから、利上げ休止観測が高まって買いが先行したものの、企業収益が今後減速するとの見方から利益確定の売りが進み、ダウ平均株価指数は、前日比2.24ドル安の1万1240.35ドルと小反落して引けた。週間では0.2%高。

  ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は同7.29ポイント安の2085.04、S&P500株価指数も同0.91ポイント安の1279.36とそれぞれ反落して引けた。週間では、ナスダックは0.4%安、S&Pは0.1%高だった。

  米FRB(連邦準備制度理事会)は8日、金融政策決定会合であるFOMC(公開市場委員会)を開き、政策金利の引き上げについて協議を行う予定。

  個別銘柄では、米コンピュータ大手アップルコンピュータが、過去の決算で会計上の誤りがあったとして、決算の修正の可能性を明らかにしたことから、前日比1.9%安の68.32ドルで、また米自動車部品大手ビステオンは、売上高について見直しを行うと報じられ、同1%安の8.66ドルで引けた。一方、米タイヤ最大手のグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバーは、市場予想を上回る好決算を発表したことから、同6.5%高の11.79ドルで引けた。【了】