「すげえ」「天才すぎワロタ」 ガリガリ君をガリガリ削ってガリガリ君を作った猛者現る
「ガリガリ君でガリガリ君を作りました」
ツイッター上でそんなつぶやきが注目を集めている。
一体何のことかわからないと思った読者も、添えられた写真を見れば一目瞭然だ。
皆さんお馴染みのアイスキャンディー「ガリガリ君」を削って作られた「ガリガリ君を持つガリガリ君」である。ガリガリ君の目、鼻、歯、手に持った小さなガリガリ君――細部に至るまで忠実に再現されている。
皿の上には1本の爪楊枝も乗っているが......まさかコレで作ったのだろうか?
ツイッターユーザーのネンドザイカーSNAIL(@nendo_snail)さんが2022年8月30日に投稿したこの写真はツイッター上でたちまち話題になり、2日時点で6000件を超えるリツイート、10万1000件に上るいいねを集め注目されたほか、
「ガリガリして作ったのか...すげえ」
「恐ろしく速い削り...俺なら溶けちゃうね」
「ガリガリ君すぐ溶けるのによく形整えられましたね...っ」
「天才すぎワロタ」
など感嘆の声が寄せられている。ネンドザイカーSNAILさんはどうやって、ガリガリ君でガリガリ君を作ったのだろう。Jタウンネット記者は1日、本人に話を聞いた。
削っては凍らせて...
ネンドザイカーSNAILさんは、その名の通り「粘土細工」を作る人。ツイッターやYouTubeで作品を発表し、人気を集めている。
「ガリガリ君でガリガリ君を作る」というアイデアは、コンビニで商品を見かけたときに思いつき、2022年8月28日に作業部屋で5〜6時間かけて作成したという。
作り方はお皿の上に乗せたガリガリ君を爪楊枝で削ったり、場合によっては削り取ったものを盛ったり、というシンプルなものだが、アイスなので当然どんどん溶けていってしまう。
だから、連続して作業できるのは5分ほど。掘っては冷凍庫に戻し、20〜30分ほど冷やしてはまた取り出して......と地道な作業を繰り返し、少しずつ造形を進めていったそうだ。
「ガリガリ君は中身がかき氷状になっていて氷の粒の大きさがバラバラなので、細かい部分の造形には大きい氷は取り除き、小さい氷を集めてディテールを細かく表現しました。ガリガリ君にガリガリ君を持たせているところもこだわりポイントです」(ネンドザイカーSNAILさん)
ネンドザイカーSNAILさんがYouTubeにアップした動画によると、一番の難所だったのは「目」の部分だ。
「キャラクターは目のほんの僅かな造形の差で印象が全く変わってしまうのですが、かき氷ではどうしても荒くなってしまうので、外側のアイスキャンディーの部分を集めて作りました」(ネンドザイカーSNAILさん)
細部へのこだわりと、驚異的な「爪楊枝さばき」が合わさって完成した「ガリガリ君のガリガリ君」。どれほどの技巧が凝らされていたとしてもアイスキャンディーであることに変わりはないので、完成後は坊主頭の部分からパクッと食べられていた。