【夏のお弁当クイズ】殺菌効果が最も高い梅干しは…「カリカリ梅」「はちみつ梅干し」「刻み梅干し」のどれ？
【夏のお弁当クイズ】暑い季節の主食に一番理想的なのは…「炒飯」「ふりかけご飯」「白米」どれ？
厚生労働省は細菌による食中毒を予防するために次の3原則を推奨しています。
「付けない」「増やさない」「やっつける」。
「付けない」…調理前や調理中の手洗い。器具なども清潔に保つ。食品ごとに分ける。
「増やさない」…低温で保存する。早めに食べる。水分の多いものは避ける。
「やっつける」…加熱する。ほとんどの細菌は加熱によって死滅するため、中心部までしっかりと加熱する。
夏場のお弁当には、これらの対策をすることが大切ですので、覚えておきましょう。
梅干しはお弁当の定番ですよね。
食中毒を予防するために、殺菌効果のある梅干しなどを使うのは効果的です。ですが、注意する点もありますのでお伝えしていきます。
それではクイズです。
殺菌効果がある梅干し…次のうち一番効果が高いのはどれでしょうか？
1.カリカリ梅
2.はちみつ梅干し
3.刻み梅干し
あれあれ、ちょっと迷ってしまいます。
「カリカリ梅」ってよく市販のお弁当の上にのっていますよね。じゃあ、殺菌効果があるのかな？
「はちみつ梅干し」も「刻み梅干し」も効果がある気が…。
正解は…
3.刻み梅干し
でした。
ちなみに「刻み梅干し」はご飯に混ぜている状態を想定しています。
殺菌効果のある梅干しですが、効果は触れている部分だけに限られます。
「刻み梅干し」は梅干しを刻んで混ぜ込むことで接触面が増え、全体に殺菌効果が行き渡ります。
「カリカリ梅」の殺菌効果は接している部分のみになります。
「はちみつ梅干し」の場合は、菌が好きな糖分が入っているのでおすすめできません。
ですので、シンプルな梅干しを刻んでご飯に混ぜ込むのがおすすめです。
梅干しの殺菌効果は、梅干しに含まれるクエン酸をはじめとする有機酸と食塩を一定量加えることで効果が高まります。減塩の梅干しは血圧にはいいですが、殺菌効果については期待できません。
殺菌効果のある食品は梅干し以外にもいくつかあります。
わさび、青じそ、しょうが、レモン、お酢、カレー粉などにも同様の効果があります。
わさびはちょっとお弁当には入れにくいですが、わさびの抽出物を利用した抗菌シートが販売されています。お寿司にもわさびは付いてますよね、食中毒予防のためでもあるのです。
青じそは刻んで和え物にしてもいいし、そのまま仕切り代わりでも利用できます。
しょうがは加熱しても殺菌効果が変わりません。魚や肉の臭み取りにもなりますので、しょうが焼きなどとして使ってみてください。
照り焼きなどに少量のお酢を入れてみても、さっぱりとしていていいと思います。キッチンペーパーにお酢を少量たらしてお弁当箱を拭くのも効果的です。
カレー粉はソテーやムニエルなどに使えます。ただし、カレーライスはお弁当にあまり入れることはないと思いますが、ウェルシュ菌という細菌が繁殖しやすいため、やめておいた方が無難です。家でも出しっぱなしにするのはやめましょう。
殺菌効果のあるものはいろいろありましたね。
ですが、お弁当の箱の中全部を殺菌してくれるものではありません。
これらの食材を利用するとともに、食中毒予防の3原則もきちんと守りましょう。
梅干しは殺菌効果の他にも疲労回復効果もあり、夏にはピッタリの食材です。
ですが、大きめの梅干し1個（13gのうち可食部10g）には食塩が1.8g含まれています。
食べ過ぎると食塩過多になってしまうので、気を付けましょう。
参考文献
web食中毒｜厚生労働省 (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/
bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html
食中毒の原因と種類：農林水産省 (maff.go.jp)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/afp1.html
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