勝負かけてきたぞ!

みちのりHD 電気バス運用のイニシアチブに?


栃木・関東自動車の路線バス。電気バスの運用が始まる(画像:関東自動車)。

 みちのりホールディングスは2022年7月19日、グループの路線バス事業者である関東自動車(栃木)、福島交通、茨城交通で計218台の電気バスを導入すると発表しました。

 これは、みちのりHDがバスの運行管理最適化のシステムを、東京電力HDがエネルギー需給調整マネジメントシステムを担い、両社で一体となった電気バス向けエネルギーマネジメントシステム「バスEMS」を開発するための取り組みです。バスEMSを大規模なフリートに適用する取り組みは日本初とのこと。

 バスEMSは、複数の電気バスの運用を想定した充電タイミングの分散による電力負荷の軽減、再生可能エネルギーの優先調達、蓄電池容量の低減などを実現することを目的としています。

 電気バスを本格導入するには、車両価格や運用コスト面の課題だけでなく、地域のエネルギー需給との調整が必要になるため、地域単位での導入モデルの構築が求められているとのこと。路線バスの効率的な運行を可能とするバスEMSを開発し、電気バスの普及と地域エネルギーマネジメントの取り組みを推進していくことを目指すといいます。

 みちのりグループと東電HDは、「本実証事業を通じて業界の垣根を越えて連携し、脱炭素社会の早期の実現に貢献してまいります」としています。