やっぱりバスだけじゃなかった!

独自開発バッテリー搭載の3車種発表

 中国のEV大手がついに日本の乗用車市場へ参入です深センを拠点とするBYDの日本法人ビーワイディージャパンは2022年7月21日(木)、日本販売するEVを公開するとともに、販売会社としてBYDオートジャパンを設立したと発表しました。


発表された3車種のうちハイエンドセダンの「SEAL」(画像:ビーワイディージャパン)。

 BYDはこれまで、日本においてはEVバスとフォークリフトの分野でシェアを伸ばしてきましたが、世界70以上の国と地域で新エネルギー車(NEV)を販売。2022年1〜6月には前年同期比3倍超となる約64万台のNEVを売り上げ、NEVの販売台数としては世界一に躍り出ています。

 そうしたBYDから今回は発表されたのは3車種、ミドルサイズSUVの「ATTO 3」、コンパクトの「DOLPHIN」、ハイエンドセダンの「SEAL」です。いずれもバッテリーEVで、バスにも搭載されている独自開発の「ブレードバッテリー」を採用。それぞれ航続距離は485km、471km、555kmを実現しています。

 BYDは、日本政府が2035年までに国内新車販売で電動車100%を掲げる一方で、2021年の日本におけるEV販売実績は約1%にとどまっていることを指摘。同社の調査では、「車両価格の高さ」や「充電設備の不足」「航続距離への不安」「ラインナップの少なさ」がユーザーのハードルになっているといい、その選択肢になるべく日本の乗用車市場への参入を決定したとしています。

 BYDの乗用車は2023年1月より、まずはミドルSUVの「ATTO 3」が発売される予定です。