ラクに生きるため、身近な人同士だからこそおすすめしたい、ある習慣とは?
うまくコミュニケーションできないことからくる孤独感、低い自己肯定感、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、今、生きづらさをかかえる人が増えています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、快適に過ごしていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす 生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の中から心がスッと軽くなるアドバイスをお届けします。
親子や夫婦のような関係でも、
仮面をかぶって衝突を避けることは必要
本連載では生きづらさを解消し、人との関係を円滑にするために「擬態する」という考え方を人生に取り入れることを、あれこれ述べてきました。
「本心を丸々さらけ出さずに、そのとき、その相手に対して適切な仮面をかぶる」
「自分がその場をラクに生きる仮面をかぶる」
という考え方です。
これは人が普通に社会生活を送っていくうえで、トラブルを避ける手段として無意識にやっている方法です。
親子や夫婦のような関係でも、本心そのままで接するのではなく、仮面をかぶって衝突を避けるということが当然、必要になります。
でも、夫婦や親子などの身近な関係で、ずっと自分一人だけで擬態を続けるのは正直しんどいものです。
「こんなに仮面をかぶって対応しても報われない」とか、「わかってくれない」という不満も出てきて当たり前です。
ただ、相手も仮面は一応かぶっていることはお忘れなく。親子関係でも、子どもはあなたに仮面をかぶって対応しています。