歌舞伎だ!大相撲だ!ビートたけしだ!メジャー化の進むニコニコ超会議2017にいってきた - 田野幸伸
※この記事は2017年04月30日にBLOGOSで公開されたものです
ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。東京ディズニーリゾートへ向かう京葉線のラッシュを押し分け、海浜幕張駅にやってまいりました。そう、今年も「ニコニコ超会議」です。2012年から始まり、すっかりゴールデンウィークの定番イベントに。
dwangoが力を入れるマストドン。PRが早い。こういうのを見ると、dwangoさんは技術者の会社だなって思いますね。
大相撲を招致するクレイジーぶり
取材受付を済ませ中に入ると、いきなり物騒な掲示。ああ、そういや暴力団関連で一時期界隈で話題になったな超会議と思いきや、大相撲の注意書きでした。いろいろありましたもんねえ。総勢250人が集結する「大相撲 超会議場所 Supported by カップヌードル」。ガチですよガチ。すごいなあ…。
お相撲好きのおじいちゃんおばあちゃんはいずれ亡くなってしまいますからね。若者にPRみたいな。土俵にコメント流れるとか、この悪ふざけ感がニコニコらしさなんですよね。
昨年大好評だった「超歌舞伎」再び
「伝統×IT」といえば、昨年度肝を抜かれた「超歌舞伎」。中村獅童さんと初音ミクが歌舞伎で共演、しかも幕張メッセで、という、歌舞伎座タワーに本社を構えるdwangoにしか出来ない離れ業ですが、今年も第2弾が登場しています。うわー、これが入場料(前売り1500円、当日2000円)だけで見られちゃうんだ、というクオリティ。ただし、初音ミクと合成の部分だけは、配信で見たほうがいいです。広い会場だとスクリーンでちょこちょこ映ってるだけで正直しんどい。
映像と歌舞伎のコラボ、殺陣の美しさなどはやはり生で見ると違います。スクリーン技術が進化していけば、もっと夢のような世界が広がっていくのでしょう。コメントで歌舞伎の「屋号」が飛び交うわけですが、中村獅童さんは「萬屋」。初音ミクは「初音屋」。スポンサーのNTTが「電話屋」なのは笑いました。こういうの大事ですよね。
「ニコニコらしさ」とは何か
ニコニコ超会議には今年も豪華ゲストが目白押し。ビートたけしさんに水道橋博士ですよ。もはや常連となった小林幸子さん。VRゲームで遊ぶ幸子さんってカオスすぎるでしょ。
自民党は小泉進次郎議員を投入。さすがの人気です。
ニコニコユーザーは「俺たちのニコニコ」という意識を強く持っていて、「ニコニコのTV化」を好ましく思っていなかったりする一面もあります。
いまやサイバーのAbemaTVが「ネットで見るテレビ局」路線をぶっちぎっているので、ヲタのコミュニティー、サブカル路線で生きていくのか難しいところなのでしょうけれども、運営としてはTVに取り上げられてなんぼ、記事になってなんぼでしょうし、協賛企業やブースを出している企業もその宣伝力に期待しているわけです。
来場者の客層を見ると、学生の多いこと多いこと。見た感じはアイドルイベントやアニメイベントのお客さん。そしてコスプレイヤーがガンガン歩いています。
コンパニオンもわんさかいて、カメラ小僧(って今でも言うんですかね)には天国なわけですが。
学校の文化祭では味わえない充実感を、クラスの主流じゃない子たちで集まってはしゃぐ、そのコンセプトを根底に置きつつ、メジャー感とのバランスが難しいのかと感じました。
あとは普段、ネットの中だけで交流しているユーザーたちの「オフ会」なんでしょうね。楽しそうですね。
可愛いレイヤーさんのオフィシャル写真がたくさんあったので貼っておきますね。運営の皆さん、今日もがんばってください!