【書き起こし】民主党代表選・候補者ネット質問会 ~ユーザーの声 聞きます・答えます~(後編) - BLOGOS編集部
※この記事は2015年01月14日にBLOGOSで公開されたものです
12日夜、民主党代表候補による「候補者ネット質問会 ~ユーザーの声 聞きます・答えます~」が東京・六本木のニコファーレからニコニコ生放送で生中継され、登壇した長妻昭、細野豪志、岡田克也の各候補が視聴者からの質問に回答した。(前編はこちら)角谷:これ是非、お3方に聞きたいと思います。民主党はずっと、先輩議員たちがですね「近現代研究会」といって、近現代の歴史の勉強をずっと続けていました。それは有志だったり、それからいろいろな形で組織だったり、いろんな形で続けられましたけれども、どうもちょっとここのところ、進んでないような気がしますし。これをもっと、この70年目というときにですね、戦後70年というときにですね、それぞれどなたかが代表になって、この問題もう1回、まさに民主党の談話を出すということも含めてですね、ちょっとその辺を進めるかどうかみたいなこと、これは時間ではなくて一言ずつ、皆さんにいただいて、ちょっと皆さんから意見を伺いたいと思いますけど。岡田さんからいきましょう。
岡田:近現代のそういった勉強会をやるべきだって藤井先生にお願いしたの、私なんですね。これはしっかり続けていきたというふうに思います。率直に言って民主党も、若い方も増えて、ちょっと雰囲気違うところも出てきてますので、やっぱりお互いに認識を共有する、その作業は非常に大事だと思ってます。
細野:はい、やりたいですね。秋もやってたんですね、勉強会何度か。できれば、民主党本体でやるのも良いんですけれども、非常にいろんな方に来ていただくという意味ではですね、シンクタンクをもう1度作って、そこでしっかり腰を落ち着けてやるというのも手だと思いますね。70年ですから、是非やりたいと思います。
長妻:私もですね、同感です。戦後70年ということは、戦争がですね、実体験から歴史に移り変わっていく時期だと思うんですね。このときにキチッと総括なり確定をしておかないと、違うような形で伝承されかねないという、すごい私、危機感持ってるんです。そういう意味では民主党の中心に、そういう研究会を据え置いて、1番やっぱりポイントは、なぜあの戦争が起こってしまったのか。そのメカニズムを遡ってですねキチッと検証していく。そして、それは絶対に2度とあってはならないというようなことを、ちゃんとしたレポートを作るというのも、本来はですね、8月15日の前までに、まずは第1次の中間報告を出すぐらい。私が代表であれば、それをやりたいと思います。
角谷:岡田さんの指摘のようにね、党内でも世代がいろいろあったり、いろんな考え方があると。ここで毎回、民主党は中々まとまらないというところに陥るというふうな、スパイラルを感じるんですけども。さて、それを乗り越える方法を、皆さん何か知恵ありませんか?
岡田:これは徹底的に議論することだと思いますね。いろんな考え方があっていいんです。だけどやっぱり議論して。これ自民党と非常に違うところだと私は思います。しっかり議論して、そして1つにまとまっていく。その作業が大事だと思います。
細野:世代を超えて議論をすることって非常に大事ですよね。ですから、岡田さんは60代、長妻さんは50代、私40代。やっぱり生きてきた時代が違うと、時代に対する感覚もどうしても違いますよね。そこを超えてしっかり議論することっていうのは、歴史観みたいなことを考えても非常に重要だと思いますね。今日、江田五月先生来られてますけど「交流論」を議論したときも、いろんな世代のやり取りをしたのが非常に興味深かったんですよ。そういう、やはり価値観をぶつけあうような議論を、避けることなくしっかりやることが重要だというふうに思います。
長妻:はい。やっぱり熟議をするということだと思いますが。あとは若い議員も民主党、今は多くいらっしゃるんで、そういう意味では本当に戦争を体験した方、戦場で実際に戦った方。今、最年少でも85歳くらいになっておられますが、そういう方をできるだけ多く呼んで、直接そういう方からお話を聞いていくと。こういうこともですね、やはり、今まであまりやられてなかったんですけれども、やる必要がある。私もシベリア抑留問題は、取り組んで一定の成果を出した自負がありますんで。そういうこともやっていきたいと思います。
角谷:はい。この問題、少し長くやりましたけども、皆さんの考え方はかなり一致してるというふうに感じました。次の質問いきましょう。これはまた厳しい質問ですね。「代表になったら、誰を幹事長にしますか? 理由もあわせて教えてください」と。これは政治記者からは出ない質問かもしれませんけれども、埼玉の26歳の男性からの質問です。これは細野さんからいきましょうか。
細野:はい。非常に率直な、と言うよりは、政治的に不躾なご質問ですけど。私もですね、ちょっと生意気に聞こえるかもしれませんけど、考えてはいます。考えてはいますが、もちろんここでは言いません。どちらかと言うと私、挫折の多い人生歩んできたと言いましたけど、選挙だけは負けたことがない。ですから、選挙は勝ちにいきます。勝ちにいくということは、そのあと人事をやらなければいけませんので、私なりに考えていることはありますが、今日はここではちょっと控えたいというふうに思います。
岡田:これは中々言えないですよね。ただ1つだけ申し上げると、私は幹事長ってまあナンバー2ですね。ナンバー2っていうのはある意味しんどい、そういうポジションだと思います。私、実は幹事長って3回やってるんですよ。菅さんのときに2回、鳩山さんのときに1回やってます。今は代表代行ですね。私はナンバー2の1つの重要な役割は、泥をかぶることだと思います。ナンバー1をしっかり守ること。そういう意味では泥をかぶってくれる人を幹事長にしたいなと思いますけれども。具体的なことはちょっと申し上げておりません。言わない方が良いと思いますし、これから考えます。
長妻:はい。これも誰もそのまま答える人はいないでしょうから、ある意味ではどういう形ではぐらかすとか、言わない技術を競い合う質問なのかな、とも思いますけれども。やっぱりですね、幹事長っていうのは、党内を束ねて、ナンバー1を支えて、本当に泥をかぶっていただく。そして、その経験を糧に、また飛躍をしていただくと。こういうようなポストだと思いますので。私は政党の中でどの役割も大変だと思いますけれども、幹事長は非常に大変であると思いますので、そういう忍耐力のある方と。いうようなことが1つだと思います。
角谷:すでに腹案はおありですか?
長妻:いや、それは明確にはあるわけではありません。
角谷:なるほど。これからということですね。ただ、岡田さんは代表も経験されてますから、逆に言うとですね、民主党の過去の歴史を考えますと、代表に全部責任が集中するような歴史もあるように感じますけれども。岡田さんどうでしょう、その辺は。
岡田:それはですから、ナンバー2がどういうふうに振る舞うかですよ。今度の選挙なんか私ずいぶん、いろいろ怒られてるんですね。名指しで怒られたりします。でもやっぱり、それは選挙のときに、海江田代表が、もちろん党を代表してやられたときに、海江田さんにマイナスになるようなことはしてはいけない。だから全部、自分がかぶるしかないというふうに判断して、 馬淵選対委員長と私が殴られ役っていうか、泥をかぶる役になったんですけども。ナンバー2っていうのはそういうものだというふうに思ってます。
角谷:細野さん、殴った側から1言。何かありますか?
細野:いやいや(笑)。
岡田:そんなこと言ってないから(笑)。
細野:そういうのはもう、乗り越えてますから。幹事長というのは私もやったんですけど、世話人ていうか、世話役なんですよね。ですから、相当いろんな意味で、ややお節介で、面倒見のいい人っていうのは求められると思いますね。ですから、そういうことも含めて、もちろん1人でやるわけじゃないですけど、民主党の言わば血の通った政治をする上で要になる人が幹事長ですよね。ですから、そういう人選をする必要があるとは思います。 角谷:では次の質問にいきます。「来年の夏は参議院選挙ですが、ダブル選挙の可能性があるともいわれています。先月の衆議院選挙では政権交代可能な過半数の候補者を擁立できていませんでしたが、今度は間に合うんでしょうか?」という、愛知県の35歳の女性からです。さあ、これは岡田さんからいきましょうか?
岡田:はい。今回、私、9月に代表代行になってですね、いろんな意味での、維新はじめ各党との候補者の調整作業というのが本当に進んでいて、私はこれに救われたなと思うんですけれども。やっぱり新しい候補者を立てる作業が遅れていた、ということは言えると思います。やっぱり、もう少し立てたいですよね。ただし全部立てられるかどうかっていうのは、これは1つは他の党との調整ってやっぱり残ると思うんですね。全部、お互いが立てあったらですね、自民党に利するだけだと。そういう部分と、それからやっぱり我々、100ないんですよね。衆議院。そこで一気に300立てるのかどうかっていうのは、それは1つの考えどころだというふうに思います。
それから、この前の選挙で頑張った人は早く候補者として決めて、そして早く動き出す。候補を支援する、そういうことは非常に大事だと思います。もう1つは、女性とか若い人とか、新しい血をどんどん入れていかないといけない。そういう擁立作業。私は特に女性の公募っていうのを早くやりたいんですよ。そして、良い人をどんどん選挙区に当てはめていく。そういう作業は急ぎたい、いうふうに考えてます。
長妻:私が今回、代表選挙に出た最終的な動機というのは、先月の総選挙。そして、1年半後に私も衆参のダブル選挙がある可能性がある。ここでキチッと立て直さないと、本当に民主党がどうなってしまうのかっていう強い危機感なんですね。そういう意味では私の基本政策にも書きましたけども、衆参ダブル選挙を見据えて、候補者できる限り全選挙区に擁立する。これ他党との関係も重要でありますけれども、よっぽどの特殊事情のある選挙区は確かにあります。ただ、それ以外は、原則ですね、やはり民主党が先行して候補者を立てていくと。いうことで、そして、そこで活動を早めにしていただく。そして衆参のダブル選挙があっても万全の体制で臨む。
むしろ総理にですね、解散を早くしなさいと、こんな政権持ちませんよ、国民の皆さんに真意を問いなさい、こういう攻めの姿勢でですね、私が申し上げたような旗をキチッと掲げて、そして挑戦をしていく。私が代表になれば「政権奪還本部」というのを代表直属のところに作って。政権交代っていうのは生半可なことじゃないと思います。しかし、そういう姿勢を見せて着々と準備を始めていかないと、これは何年経ってもできないと思うんですね。そういう意味では次、政権交代するぞ、こういう気迫を持って、党内のガバナンスも含めてですね、その奪還本部でですね、あるいは、政権をキチンとチェックをしていく、監視をしていく、無駄遣いを追求する。こういうようなことも含めてやる必要があると思います。私自身はですね、真の野党の役割は政策を磨いて、内閣を倒して内閣を作る。このことに尽きると思うんですよ。そういう迫力をもってですね、火の玉になってやるぞーと、こういう気迫をやっぱり代表が見せて、前に進んでいく。この旗を振っていくということが今まであまりなかったんじゃないか、ということで私は、止むに止まれぬ気持ちで立候補したわけです。よろしくお願いします。
細野:はい。今日この動画を見てくれてる人は、多くの人はおそらく投票に行っておられると思うんですけど、中にはね、行かなかった人もいると思うんですよね。今回これだけ投票率が下がった最大の理由は、結局誰に入れたって総理、安倍さんでしょ? っていう、この想いが皆さんあったと思うんですよ。つまり、選択肢を示しきれなかった民主党は今回、敗北なんですよね。大事なことは次は選択肢を示すことです。選択肢を示すっていうことは選挙区で候補者を立てるということですから、それはもうとにかく急ぐ必要があると思いますね。
来年の夏の同日選挙というのは可能性がありますが、その前だって解散はできるわけです。我々は、総理がいつ解散するかなと眺めているのではなくて、解散に追い込むのが野党の役割でもありますから。そのことを考えると、できるだけ早くしっかり候補者を立てるべきだと思います。
もう1つ大事なことは、やはり情ですね。鈴木宗男さん、おっしゃいましたけど。民主党はちょっと情がないと。落選者をちゃんとね、経済的にも支えるくらいのことは、もっとしていかなくてはなりません。私がいろんな人に援助をしようということで、お金集めをしたりしたのが、ちょっといろいろと言われてしまったんだけど。私はこれはやむを得ずというか、何と言ったらいいんですか? 本当に切実な想いがあってね、やったんです。というのは、本当に経済的に困ってるんだけど、お金集めは苦手な人いるじゃないですか。でも政治家としてはもう1回ね、是非上がってきてほしいっていう人、たくさんいる。そういう人たちを何とか応援したいと思ってやったんで、これは党としても積極的にやっていきたいと思いますね。ですから、しっかり経済的にも、あとは選挙のやり方も含めて、支えるような体制を作ることで、そういうふうな人たちがカンバックできるような状況を、是非作りたいと思いますね。
角谷:はい、ありがとうございました。お三方の話を総合してもですね、やはり次の選挙の準備は直ちにスタートさせるんだという話だったと思います。では、最後の質問になります。「各候補者そろって『もう1度、政権交代可能な民主党を作る』という趣旨の発言をされていますが、仮に『政権交代可能な民主党』が再現出来た場合、3人の候補者は日本の総理大臣になる可能性が生じてきます。かつて、民主党の総理大臣は迷走してばかりでしたが、『自分は迷走しない!』と断言できるんでしょうか」と。「断言できる場合は根拠を示してください」複雑な質問になりました。福岡の33歳の女性からですけど。長妻さんからいきます。
長妻:はい。「自分は迷走しないと断言できますか?」これはもう断言できます。やっぱり、私自身はですね、本当に今回、代表選挙出るときに、最終的にいろいろ考えました。最終的に総理大臣になるという覚悟がなければ、野党第1党の代表なんか目指すべきじゃない。覚悟を持ってですね、私は望んでいるつもりです。
私自身ですね、本当に多くの仲間にこの間支えられて、ここまで代表選に出て、そして論戦を張るということができました。その中で、やはり私自身の自分の性格的なことをいえばですね、悩むときは非常に悩むんですけれども、一回決断をしたら、何があっても徹底的にやる。ぶれないでやり抜く。こういう私は性格であると思います。ちょっと愛想がないと思われるところもあるかもしれませんから、これは気をつけなければ、これからいけませんけれども、そういう意味ではですね、何があっても目的を達成していく。そのためにはですね、あらゆることをやって、皆さんの協力を得て、誠心誠意皆さんとお話すれば、本音を全部開陳してお話すれば、必ずですね、皆さんは理解いただけるし、共感をし合える。至誠天に通ずというのが、私の座右の銘でございますので、これをモットーに今まで生きてまいりました。ぜひ、そういう意味ではですね、私自身、そういう覚悟ができておりますので、皆さまのご指導を本当にいただきたいと思っております。
あとは、宗男さんのような情、やはりその腹、これもですね、本当に重要だってうのを、我々、政権摂ったときに痛感いたしましたので。その部分もですね、政権下野してから私もいろんな方とお話をして、交流をしてきたつもりでございます。情と腹、この部分もキチッとわきまえて戦っていきたいと思います。
細野:はい。政権をですね、我々がお預かりをしていた3年3ヶ月の間に我々が学んだのは、いろんなことが起こるっていうことなんですよね。当たり前なんですけど。そのときに、ものによっては柔軟に対応していかなくてはいけないこともあります。ですから、何でもかんでも、これだと決めて突き進むのは必ずしも良いとはいえない。そこは柔軟な部分がむしろあったほうが、国を運営するという部分ではいいと思いますね。ただ一方で、絶対にぶれちゃいかんところとか、しっかりやり切らないかんときの決断ていうのが重要なんですね。ここは私は自負があります。
確かに、お二人に比べると人生経験不足してます、43歳。ただ修羅場はくぐってきました。数年前、漁船衝突事故ありましたけども、あのとき北京に行きまして、超党派で7時間、中国側と交渉した。厳しい交渉でしたけど、完全アウェー。だけどもやはり国益を背負ってね、当時は日本人で逮捕されている人もいた。そういう人たちを本当に救い出さなきゃならないということも含めて、厳しい環境だけどもぶれずに交渉をする。そういう自負があります。あとは原発事故。体力、精神力、限界まで来たけども、あそこで私が倒れるわけにはいかなかった。どんな状況にあってもですね、絶対に体力的、精神的に折れないだけの胆力を私は身につけてきたので。この確信がなければ代表選挙に出ません。そして総理の資格はないと思います。その部分だけは私は、覚悟が備わっているということだけは、ぜひ皆さんに分かっていただきたいというふうに思います。以上です。
岡田:はい。まず「民主党の総理大臣は迷走してばかりでしたが」っていうのは、私はちょっと違和感あるんですね。例えば、野田さんは私はいろんなことを決断できた、歴代総理の中でも私は出色の総理の1人だというふうに思ってるんですね。非常に難しい中で、そして党の中の、非常にまとまらない中で決断してきましたよ。
それから菅さん。いろいろ言われますけれども、状況は非常に厳しかったですね、東日本大震災、原発。そして、それが半年も経たない内に野党が内閣不信任案を出してくる。党の中でもそれに同調する動きがある。そういう中で、特に東日本大震災、原発という中で、私はよく壊れずに総理として詰められたと思いますよ。普通の人だったら壊れたかもしれませんよ。それぐらい大変な事態だったというふうに思うんですね。だから「民主党の総理大臣は迷走してばかり」っていうのは、私は違うんじゃないのかなというふうに思います。もちろん、私自身も信念を持って今までもやってきたし、自分の信念を曲げることもありません。いろんな方の意見を聞きたいと思いますが、大事なことは、しっかりぶれずにやっていく。そのことは20年間貫いてきたし、そして自信はある。もちろん外務大臣や、あるいは副総理として、様々な困難に直面しながら、それを乗り越えてきた。そういう自負心もあります。しっかりと総理としての準備はできているというふうに考えてます。
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細野:はい、そうです。投票権のほうは、選挙権のほうですね、これは18ということで方針が出ているので。そこはもうすでに出ていることなので、皆さんにご判断いただきたいんですけど。もう1つポイントは、立候補するほうも18歳。簡単じゃないですよ、18歳というのは。ただ民主主義というのは、自分で選ぶと。どうしても納得できる人がいない場合は、自分や仲間から出してもいいというのが民主主義なんですね。ですから選挙権と被選挙権というのは、私はできるだけイコールであったほうがいいというふうに思ってますので、そういう環境を整えるということについて、どれくらいの方が賛成をしていただけるのか。ぜひ聞いてみたいと思います。
角谷:じゃあ、ちょっと聞いてみましょう。「1:賛成 2:反対 3:分からない」と。投票をお願いします。この投票の結果を受けて、また細野さんに感想などをいただけたらと思いますけれども。国民投票法はすでに通っていますね。それ以外に今度は選挙権も18にしたらどうだという議論ですね。(集計結果:賛成 42.7% 反対 52.4% 分からない 4.9%)
細野:思ったより賛成も多いですね。拮抗してますよね。18歳というと、自分のことを思い出してもね、それはまだまだ、中々成熟はしていないですよね。ただやっぱりね、その世代にも可能性があるんだというだけで、ずいぶん政治に感心を持つ人もいると思うんですよ。チャレンジをしようという人も出てくるかもしれない。そのことによって若い世代が、投票するときも考えてもらえるんだとすれば、すごい良いことだと思うんですよね。ですから、思ったより率が高かったので、私はできれば少しずつでも前に進めていきたいと思います。
角谷:はい、今の質問はこんな答えが出たということで。次いきます。今度は長妻さんからの質問ですね。「日本の『格差』についてどう感じているか」まさに、現場にいるユーザーの皆さんの声ということでしょう。「1:拡大している 2:縮小している 3:変わらない 4:分からない」と。日本の格差についてどう感じているか。アンケート、スタートです。さあ、これもですね、格差、自分の今、体感しているものもあるでしょうし、それから、こういう現状があるんじゃないかというふうな情報から感じるもの、いろいろあると思いますけども。この格差拡大という問題について、皆さんの実態というか、関心事。いろんな状況があると思いますけれども、この受け止め方というのを皆さんから答えてもらおうと。(※集計結果:拡大している 55.6% 縮小している 4.6% 変わらない 32.9% 分からない 6.9%)
角谷:もう圧倒的に「拡大している」というのが55.6% 長妻さん、この結果ですけれども。 長妻:そうですね。予想以上ですね。縮小というのももう少しあるんじゃないかと思いましたけれども。やはり、特にこのネットをやられているのは平均年齢としては若い方が多いんですかね。
角谷:10代が多いですね。
長妻:そういう意味では、やはり若者の格差が他の世代よりも拡大しているということを、改めて感じまして。私が冒頭申し上げたように、特に若者やお子さんの能力を潰しといて、格差拡大させてですね。能力潰しといて、なんで成長なんかできるんだと。短期的じゃなくて本当に長期的な社会の基盤を作ることで結果として、経済は成長すると。こういうことなんです。世界の流れも、ピケティも出てきたし、ポール・クルーグマンとかスティグリッツもですね、OECDとかですね、あるいはIMFもですね、格差が拡大すると経済成長の足を引っ張る。格差を是正して人の投資をすればですね、それは再分配政策じゃなくてパイ全体も広がるんだと。こういう今世界の流れなのに、安倍さんは本当に2周遅れの政策だということなんです。
角谷:はい、分かりました。こんな答えが出ました。続いて今度は岡田さんからの、皆さんへの質問です。「民主党の次の代表には、どういうリーダーがふさわしいか?」このリーダー像ですね。「1:政策通のリーダー 2:統率力のあるリーダー 3:論戦力のあるリーダー 4:正直で誠実なリーダー 5:調整力のあるリーダー」と。こういうふうなリーダー像、リーダーの在り方というふうなことであります。これ全部、岡田さんのことですか?
岡田:こんだけあったら大したもんです。
角谷:(笑)それから、この時代にはどんあリーダーがあっているか、というふうに、みんながどんなに思ってるかってのもあるでしょうね。これの答えを皆さんからいただきましょう。(※集計結果:政策通のリーダー 16.3% 統率力のあるリーダー 35.2% 論戦力のあるリーダー 14.4% 正直で誠実なリーダー 22.6% 調整力のあるリーダー 11.4%)
角谷:これは、統率力が1番多いのかな。そうですね、分かれましたけども「統率力のあるリーダー」というのが35.2%、これ民主党のリーダーに期待するということでしょうかね、今の雰囲気だと。岡田さん、どんなふうにご覧になりますか。
岡田:ちょっと選択肢が、これ愚問でしたね。すみません。それで私ですね、実はもう1つ大事なことがあるんですね。それはやっぱり決断力のあるリーダーっていうことなんですね。実はそれが1番大事だと思っていて、ちょっと申し訳ないです。私、総理大臣というのはですね、あとがないんですよ。総理大臣決めたら、そこで決まりなんです。だから総理大臣て孤独だしね。すごく責任、毎日、重圧を感じるわけですね。やっぱりそのことに耐えて、物事を最後、決めることができる。もし総理大臣という意味でいえば、私はそれが1番重要なことだと思ってます。
角谷:はい、ありがとうございます。それぞれ時代にあったリーダー像もあるでしょうし、今、民主党に必要なリーダー、まさにそれに加えて決断力が必要だというふうなことでございました。それぞれのリーダーのスタイルというのもいろいろあるでしょうけれども。今の民主党、党を建て直すというための、この代表選挙であるわけですけれども、3人をみなさん、どのようにご覧になったでしょうか。アンケートはこれで終了いたします。視聴者の皆さん、アンケートのお答え等、ありがとうございました。
角谷:さて、そろそろ「民主党代表選2015 候補者ネット質問会」終了の時間が近づいてまいりました。こういう形で民主党の代表選を沢山の皆さんと、それからネットをつなぎながら、こういうふうにやるのは、ちょっと今まで民主党の中でなかったことですから、私は大変面白く聞かせていただきました。最後になります。各候補から、民主党代表になった暁に、日本をどうしていきたいのか。1分でお聞かせいただきたいと思います。これが決意と。決意表明ということになると思いますけれども、これは岡田さんからお願いします。センターステージに出ていただいて1分間でお願いします。
岡田:いろんなこと言いたいんですが、1つに絞りますね。やっぱり、この国を希望のある国にするためには、成長。しかしその成長の果実をしっかりと再分配する、そこが1番、アベノミクスに欠けている。そこをしっかりですね、やっていくのが民主党だと思います。若者や子どもの貧困とか、格差の拡大、グローバル化が進む中で世界中、格差の拡大が言われてますね。 しかし私は、経済のグローバル化の中でも、格差の拡大が少ない、そういうモデルを日本の政治で実現したいんですよ。その先頭に立たせていただきたいんですよ。若い人がもっと希望を持てる、そういう日本を作っていきたい。それが、私が1言で言えば、民主党の代表として、あるいは日本のリーダーとしてやりたいことです。どうかよろしくお願いします。
細野:私には2つ、目標があります。まず1つはですね、2020年です。東京でオリンピック、パラリンピックあります。あのオリンピックを、私は東京だけが世界にですね、良い街だとPRされるようなオリンピックにはしたくない。福島が元気になっているようなオリンピックにしたいんです。東京が元気な街であることはみんな知ってます。しかし福島はダメだと思っている人が沢山いる。世界に対して日本は粘い強い国だ、あの福島を復活させた。こういう2020年をぜひ迎えたい。そしてそのときに、我々がしっかりと政権を運営している民主党にしたいと思います。そしてもう1つは、この国のあり方を変えたい。今の政治はですね、利権と分配の東京中心の政治です。そうではなくて、自律分散型でいろんな地域がそれぞれ中心的な役割をになうことができるような、そういう国をぜひ、作りたいというふうに思っております。頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。
長妻:私が一言でどういう国、どういう社会を作りたいか。格差が小さく、すべての人に居場所と出番のある社会を作りたい。そういう社会では1人1人の能力が最大限発揮できます。日本という国は、これ資源がありませんから、皆さまの能力に頼るしかないんです。その能力を潰さないで伸ばす、そういう投資を徹底的にしていくことで、日本はもっと良くなる。もっと希望が持てる確信をしております。そういう政策を徹底的に進める。そしてもう1つは、これは私はどうしてもやりたい個別政策。企業・団体献金を法律で全面禁止する。パーティー券の企業・団体購入も全面禁止する。私は日本の予算は歪められている部分があると思います。金がなくても、あるいは個人でも、ちゃんと光が当たるような、そんな予算配分や政策、政権構造にしなきゃダメだ。ぜひこれは実現をしたいと思っております。よろしくお願いします。