AFX通信によると、欧航空大手エアバスは19日、62機の新規受注を発表した。これにより、ファーンボロ航空ショーでの民間旅客・輸送機の受注数は85機となり、この日14機を受注し、合計76機の米航空・防衛大手ボーイングを上回った。受注総額は明らかにしていないが、カタログ価格から計算すると、A320型を中心とするエアバスは63億ドル(約7360億円)、ボーイングは大型機が多かったため100億ドル(約1兆1680億円)となる。世界最大級の航空ショーは17−19日の3日間にわたって行われていた。

  新型機A380の生産が遅れ、親会社を含めたトップ交替にまでつながったエアバスは、ファーンボロ航空ショーでの巻き返しを図り、100億ドルを投じたA350型機の改良版“A350XWB”のプロモーションを初日の17日に行うなどしていた。  【了】

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