名古屋・桜通が「一年中桜を感じられる道路」へ 早咲き〜秋咲きのグラデーション配置
ゴチャゴチャしていた樹木群を再構築します。
2022年4月から段階的に整備
現在の桜通の風景(画像:写真AC)。
国土交通省 名古屋国道事務所は2022年2月21日(月)、名古屋市中区・東区の桜通(国道19号)について、「一年を通して桜を感じられる道づくり」を進める方針を発表しました。
桜通では、街路樹の繁茂により標識や照明灯が遮られている、歩道が狭いなどの課題をふまえ、2016年に地域団体などが参加する「桜通開通80周年記念事業実行委員会」が設置。2018年に「桜通の歩行者空間再編成計画」が策定され、具体的なリニューアル案について検討が進められていました。
再整備計画では、西側から順番に桜を「早咲き」「遅咲き」「秋咲き」の順番に配置。グラデーションのように桜前線が西から東へ移動する形になります。
また、桜の景観を阻害していた他の樹木は撤去することで、歩道スペースの拡幅も図ります。ただし、シンボル的な存在となっているヤエベニシダレやアキニレ(桜通大津交差点)、シダレザクラ(日銀前交差点)は残されます。
あわせて歩行者空間にはベンチやスツールなどの休憩施設が設置されます。スツールのデザイン案には、桜をあしらったデザインも挙げられています。
なお、桜通本町交差点では先行して2017年と2020年に一部を整備。歩道幅を大きく占有していた植栽マスを撤去し、路面に対して段差のない形状に変更したうえで、桜に植え替えています。
整備対象区間は日銀前交差点〜小川交差点の約2km。まずは4月以降、日銀前交差点〜桜通大津交差点までの約850mの区間で、順次整備が行われていきます。