CBS MarketWatchによると、7日の米株式市場は、米労働省が6日に発表した6月の雇用統計で、新規就業者数(非農業部門で軍人除く、季節調整済み)が市場予想を下回る前月比12万1000人増にとどまったことに加え、米複合企業3Mなどの企業の業績下方修正が相次いだことから売られ、ダウ平均株価指数は、前日比134.63ドル(1.2%)安の1万1090.67ドルと反落した。週間では0.5%安。

  ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は同25.03ポイント(1.2%)安の2130.06、S&P500株価指数も8.60ポイント(0.7%)安の1265.48とそれぞれ反落して引けた。週間では、ナスダックは1.9%安、S&Pは0.4%安だった。

  また、6月の雇用統計で、インフレ動向を占う意味で重視されている時間給賃金が、市場予想を上回る前月比0.5%増の16.70ドルとなったことから、インフレ懸念が高まったことも売り要因となった。早ければ来月に予定されている米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策決定会合である米FOMC(連邦公開市場委員会)で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標が0.25%ポイント引き上げられ、年5.5%になるとの見方が広がっている。

  個別銘柄では、3Mが前日比9%安の74.10ドル。同様に業績の下方修正を行った米半導体2位のAMD(アドバンスト・マイクロデバイセズ)は、同1.1%安の23.56ドルで引けた。競合する半導体最大手の米インテルもつれ安となり、同1.54%安の18.56ドルで引けた。コーヒーショップ最大手スターバックスは、6月の売上高が市場予想を下回ったことから同5.2%安の35.90ドルだった。

  一方、米自動車最大手のGM(ゼネラル・モーターズ)は、仏自動車大手ルノーと日産自動車<7201>との提携の可能性について協議を開始することを了承したことが好感され、同0.96%高の29.48ドルで引けた。【了】