未曾有のスピードで進んだ新型コロナウイルスの第6波。ようやくピークアウトの兆しが見えてきたとの声もありますが、まだまだ感染者数が落ち着く気配はありません。一体いつになったら新型コロナウイルスが終息し、日常的にマスクを着ける必要がなくなるのでしょうか?

マスク生活を一番止めたがっているのはシニア男性

その一方で「コロナが終息してもマスク生活を続ける」との声も、案外少なくないことをご存じでしょうか?株式会社ロイヤリティ マーケティングが実施したアンケート調査によると、コロナ終息後に「マスクの着用を止めたい」と回答した人はわずか36%。一番多かったのは「マスクの着用を続けたい」で40%。残り24%は「分からない」となっています。

女性でも30代だけはマスク着用をやめたい人が約4割いました。

性別ごとの年代別にみると、「マスクの着用を続けたい」と回答した割合が一番多かったのは「女性40代」(52%)。それに続くのは「女性60代」(50%)となっており、全体的に女性のほうがマスク生活を続けたい割合が多い傾向にあるようです。逆に「マスクの着用を止めたい」と回答した割合が一番多かったのは「男性60代」(51%)。そういえば公共の場でマスクを拒否し、騒動になるシニア男性のニュースを時々耳にしますが、総じてこの層はマスクを嫌う傾向にあるのは間違いないようです。

マスク生活で化粧へのモチベーションが減少傾向に

その一方で、なぜ女性はコロナ終息後もマスク生活を続けたい人が多い傾向にあるのでしょうか?まずマスクを装着することによって、新型コロナウイルス以外の病気を防ぐことを期待するケースもあると思います。現に「コロナ禍以降風邪をひかなくなった」という声は多く聞かれていますが、それはやはりマスクや手洗い等、感染防止を徹底していることは無関係ではないでしょう。

それに加えて女性はマスクを装着することで顔の大部分が隠れ、「化粧」の負担が軽くなるという事情もあります。同調査ではマスク着用の生活をしたことで美容と化粧、それぞれの関心について調査していますが、その結果は次の通りとなりました。

大部分は「変わらない」ですが、化粧への関心が下がっている傾向は確実にあるようです。

マスク生活前と現在、化粧への関心が「高まった」「やや高まった」の合計は11%。それに対して「やや下がった」「下がった」と回答した人の合計は22%と、ちょうど倍になっていました。一方で美容への関心が「高まった」「やや高まった」の合計は17%で、「やや下がった」「下がった」の合計は14%となっています。つまりマスク生活で化粧への関心は下がり、美容への関心は若干高まった傾向にあるといえそうです。

目まわりだけメイクすればなんとかなるのがマスクのいいところ?

マスクをすると頬と口元はほぼ隠れるため、口紅やチーク等はあまり必要としなくなります。それだけでもメイクは楽になるのでしょうか?とはいえマスクをすることによって肌が荒れる「マスク荒れ」も少なくないようなので、やはり美容への関心は持ち続けたいものです。

【調査概要】

調査主体: 株式会社ロイヤリティ マーケティング (https://biz.loyalty.co.jp/)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年12月21日〜12月24日
パネル:「Pontaリサーチ」会員
調査対象:国内在住20〜60代の方
有効回答数:1,000名 ※性年代ごとに各100サンプル回収