ECB、政策金利を据え置き=トリシェ総裁は8月3日の利上げを示唆
XFN-ASIAによると、ECB(欧州中銀)は6日、フランクフルトで定例理事会を開き、政策金利の中で最も重要な市場介入金利(短期オペの最低入札金利)を市場の事前予想通り、現行の2.75%に据え置くことを決定した。ECBは、6月8日の理事会で、政策金利を2.50%から0.25%ポイント引き上げ、2.75%にしたばかりで、市場では、ECBが、今後の経済指標を見ながら、これまでの利上げの効果などを見極めるため、金利を据え置くとの見方が支配的だった。
同理事会終了後、ECBのトリシェ総裁は、記者会見し、「理事会は物価安定に対するリスクが顕在化しないよう強く警戒していく。それによって、経済の持続的安定成長と雇用の拡大に寄与して行きたい」と述べ、次回の8月3日の理事会で利上げを実施する可能性が強いことを示唆した。
また、同総裁は、8月3日の理事会は電話会議では行わず、通常行われているように、メンバーが理事会に出席して行うとともに、当初、予定していなかった記者会見も行う意向を明らかにした。これも市場では、ECBは8月31日よりも早い8月3日に利上げを行うというシグナルではないかと見ている。
市場ではこれまで、ECBは8月31日の理事会で、025%ポイントの利上げを実施すると予想していた。これは、昨年12月と3月に利上げが実施されており、3カ月置きのペースで政策金利を変更しているため、このペースを維持すると見ていたため。ただ、一部のエコノミストは、利上げを早める可能性があり、その場合、次回の8月3日に利上げが行われる可能性もあると指摘していた。【了】
また、同総裁は、8月3日の理事会は電話会議では行わず、通常行われているように、メンバーが理事会に出席して行うとともに、当初、予定していなかった記者会見も行う意向を明らかにした。これも市場では、ECBは8月31日よりも早い8月3日に利上げを行うというシグナルではないかと見ている。
市場ではこれまで、ECBは8月31日の理事会で、025%ポイントの利上げを実施すると予想していた。これは、昨年12月と3月に利上げが実施されており、3カ月置きのペースで政策金利を変更しているため、このペースを維持すると見ていたため。ただ、一部のエコノミストは、利上げを早める可能性があり、その場合、次回の8月3日に利上げが行われる可能性もあると指摘していた。【了】