ベランダ菜園用のミニ温室をDIY。材料は100均のスノコとフォトフレーム
気分転換として気軽にできるベランダ菜園。寒い時期にも楽しみたい、ということで日刊Sumaiライターは、コンパクトな温室をDIYしました。メインの材料は100均のスノコとフォトフレームで、費用は2500円ほど。DIY初心者でもつくれる温室づくりを紹介します。
まずは、100均とホームセンターで材料を購入
まず、今回つくった温室の材料を紹介します。塗料と丁番(扉の開閉の軸となる金物)以外は、100均でそろえました。
●100均で購入した材料
・スノコ(45×20cm):1枚
・フォトフレーム(A4サイズ):8個
・塗装ブラシ:1本(細かいところを塗る際に細い筆があると便利)
・クギ:約10本(箱買い)
・開閉用の金具:1セット
・接着剤(プラスチック類など使用OKなもの):1本
●ホームセンターで購入した材料
・平丁番(クギつき):8個(2個で100円)
・油性塗料200mL:1缶(799円)
・補強材の細木(60cm):1本(79円)
これ以外に、用意した工具類は、ドライバー、キリ(または千枚通し)、トンカチ、ペンチ、ゴム手袋、新聞紙、ノコギリです。
材料がそろったら、まず防水の塗装とシートの貼りつけ
まずはピクチャーフレームのプラスチックシートをはずします。今回購入したピクチャーフレームには写真固定用の金具がついていましたが、プラスチックシートをフレームに完全に固定、密着させたかったので金具はペンチではずしました。
スノコとピクチャーフレームを油性塗料で塗ります。外に置く前提であることと、野菜に水をあげるので、防水効果のある油性の塗料を使用しました(※)。組み立てあとに、色がはげてしまった部分などを補修して塗れるように、少し塗料を残しておきます。
※塗装するときは、換気、マスクの装着など、注意書きをよく読んでから作業してください
ピクチャーフレームの塗料が乾いたら、プラスチックシートをフレームに接着剤で貼りつけます。これで組み立て前の準備は完了しました。
いよいよ温室の組み立てスタート!
1.背面のフレームを丁番で固定する
背面にくるフレーム2枚の接着面を接着します。そのあと、丁番(または固定金具)を使い上下2か所固定します。
2.背面のフレームをスノコに取りつける
(1)でつくった背面をスノコにクギで取りつけます。取りつけ箇所は両端と真ん中(2本)の4か所に打ちつけました。
3.左右のフレームに丁番用の穴をあけ、クギでスノコに取りつける
前面の開閉部分と取りつける丁番用の穴をあけておきます。
この時点で丁番を取りつけてしまっても構いません(または前面の開閉フレームに先に取りつけても大丈夫です)。
左右のフレームを背面から4か所、手前2か所は左右からクギを打ちます。
4.前面の開閉フレーム2枚に、開閉用フックを取りつける
開閉したときにずれないように、慎重にフックを取りつけます。今回使用したフックはカギ鍵かけタイプでしたが、磁石つきのものなども販売されているので、好みのタイプをご購入ください。
6.丁番で開閉フックをつけたフレームを本体に取りつける
開閉フックを取りつけたフレーム2枚を、左右のフレームに丁番で取りつけます。丁番は、壊れにくいよう上下2か所に。
取りつけ終わったら、全面フレーム部分の開閉がスムーズにできるか確認します。フレームの取つけがゆがんでいたりするとぴったり閉まらないので、その場合はネジを締め直すなど修正を行ってください。
6.上部分に丁番で、フレーム2枚を取りつける
上からも開閉できるように丁番を使ってフレームを取りつけます。1か所のみだけだとぐらぐらしてしまう場合は、2個取りつけると安定します。
7.全体を見て不具合がないか確認して調整
全体を見ながらぐらついている場所はないか、開閉もスムーズにできているかなど確認します。また作業中に塗料がはれてしまった部分などは、余っている塗料で補修します。
今回は、強度を上げるために、左右のフレームを固定用に細めの木材で補強しました。
これで完成です。冬の寒い日でも、ベランダにこの温室を置き、野菜栽培ができるようになりました。
水やりも手入れもラク。多肉植物を育てても楽しいかも!
今回制作した温室は、100均の材料を多く使えたので低予算ですんだことと、とくに大きな工具を使わずに簡単にひとりでつくることができたのがよかったです。
前側からの開閉と上からの開閉で、簡単に水やりもできますし、中の野菜の手入れもラクに行えます。
温室で野菜を育てることで、少し暮らしが豊かになったように感じます。野菜だけでなく、多肉植物などを入れて楽しんでみてもいいかもしれません。
最後に注意点を。集合住宅に住んでいる人は、規約やルールを守って行いましょう。また、落下などには十分注意を払って設置してください。