引っ越しを機にまず捨てたもの。意外なものがお金になった
思いきってものを手放そう! と考えても、どこから捨てればよいのか迷ってしまいますよね。今回は、引っ越しを機に改めてものの持ち方を見直したというライフオーガナイザーの高田舞子さんに、上手なものの手放し方と意識したことを教えてもらいました。
どこから手をつける?上手なものの手放し方とは
転勤により、この年末年始に県外移動を伴う引っ越しを終えたわが家。ものの整理をどのように行ったか、意識したことなどをご紹介します。普段の片づけでどこから手をつけていいのか分からない…という方も、ぜひ参考にしてみてください。
夫が先に単身赴任をすることになり、家族全体の引っ越しまでは約半年ありました。引っ越しの1か月前でないと次の住居は決められないとのこと。住居が決まっていないので家具など大物については考えられる段階ではありません。そこでまず、小物の整理から始めることにしました。
●1.洋服などのファッションアイテムを手放す
まず手をつけたのが、クローゼットの洋服。自分に合うものを持てる量だけ、と常々意識していましたが、住居ごと変わるとなれば、捨てるモチベーションはアップします。
クローゼットを見渡し「新しい暮らしにすべて持っていくか?」と考えると、答えは「NO」。
袖口や首元など、使用感が気になるものは思いきって捨てることに。捨てるといっても、市の古着回収ボックスへ持って行ったり、人に譲ったりしながら手放しました。
着る機会が減っても、色やデザインが好みなもの、高価だったアイテムは悩んでしまうもの。そんなときに私が意識しているのは「今日着る」こと。
鏡を見て考えるだけでなく実際に着ることで、「やっぱり◎!」と感じることもあれば、首元がチクチクしたり太って見えたり、「だから着ていないのか!」と納得することもあります。
それでも判断に迷うときは「これを身につけた自分は私らしいか?」と自分に問いかけること。それを身にまとった自分を想像して違和感があれば、その服に価値を見出してくれるだれかに譲ったほうがいいです。
今回手放すと決めた洋服とファッション小物は、合わせて20点。メルカリに出品したところ、売上は3万円を超えました。フリマサイトで売るには値付けが難しい、また、送料がかかって利益が得られないなど、自分で出品・管理するには面倒なアイテムはリサイクルショップに持ち込み。そちらは計10点で、約1,000円になりました。
しっかりお金として戻ってくると、ものを手放すのも実のある作業です。
●2.日用品を手放す
同時に始めたのが、日用品の選別。鉄鍋やステンレス鍋など、世間的に人気のある調理アイテムや、無印良品の収納家具パーツも半信半疑ながら出品してみると売れました。
つい多くなってしまいがちな保存容器やキッチンツール、食器やカトラリーについては量を意識しながら整理。
食器やグラス類は、使用頻度が低くても欠けなどがなければ捨てにくく、とくに選別に時間のかかるアイテムです。捨てるにしてもまとまると重量もあり、ゴミ出しも大変。なので、早めに整理し始めることにして、「十分使った」「なくても困らない」と納得できたものは捨てるようにしました。
●3.本やCDを手放す
本も整理しやすいカテゴリのひとつ。情報源としてなんとなく残していたものは、とくに手放しやすいですね。
キャンプ雑誌、健康書籍、小説、絵本などをメルカリに出品。子どもの絵本は少々擦れや折れなどの傷みがあっても、案外売れます。1冊ではなくセットにするなど、工夫すれば需要のあるジャンルです。
音楽サービスを利用する今は、聴く機会も減ったCD。出品作業は面倒、でもゴミとして出すには重さもあったので、試しにブックオフに持ち込んでみました。1,000円ほどの高値がついたものが数点あり、思いのほかうれしいおこづかいに。
今は若い世代を中心に、カセットテープやMDなどの昔の媒体も価値が見出されています。レトロブームを味方に、持ち込んでみるのも悪くないですよ。
●4.子どもの作品の整理
年々増える子どもの作品。わが家では、無印良品のファスナーつき布製ボックスに入る量だけ保管しています。
中身を今一度確認したところ、年少時代からのノートや名札などもあったので最低限に整理し、かさばる作品は個別に撮影。写真に残せば、作品集としてアルバムやカレンダーにすることもできてオススメです。
日々ものと向き合いながら適量を保っているつもりでしたが、今回「引っ越し」という未来が確定することで、改めてものの持ち方を見直すことができました。普段から意識していても、ものは増え続けているものですね。
住まいが変わろうと変わらなかろうと、「この先も使いたいか」自分に常に問いかけることは大事。捨てる以外にリサイクルや再利用など手放し方をいくつか持っていると、ものの整理もしやすくなりますよ。