NHK字幕問題だけではない、出演者から抗議を受け問題になったドキュメンタリーは多い?
昨年12月にNHKのBS1で放送された、『河瀬直美が見つめた東京五輪』の字幕に不適切な字幕があったとして物議を醸し出している。問題となったのは、番組内で紹介された、報酬を得て五輪反対デモに参加したという男性の証言。視聴者からの問い合わせを受け、男性に再取材したところ、異なる内容の字幕を付けられていたと明らかになった。NHK側は「捏造の意図はない」と説明しているが、ネット上では「これは問題だろ」「単なる字幕ミスで済まされない話」といった批判を集めている。
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テレビのドキュメンタリー系の番組は、往々にして過剰演出が取り沙汰されることが多い。
『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の人気シリーズ「マキさんの老後」は、いわゆるオカマとオナベのあべこべ夫婦を追ったものだ。だが、この企画には台本が存在しやらせがあったと、2020年7月に出演者が『週刊女性』(主婦と生活社)ならびに同誌のウェブサイト「週刊女性PRIME」で告発し、話題となった。2人は何かとケンカが絶えないといった撮られ方をしていたが、実際はほとんどケンカをしない仲良し夫婦だという。あるシーンでは、ワインボトルを割ったような効果音も付けられたという。
また、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の名物素人出演者として知られる、株主優待だけで生活する桐谷さんこと元棋士の桐谷広人さんも、2019年11月に「意に沿わない放送をされた」と「週刊女性」で告発している。桐谷さんはもともと幾つかの番組に出演していたが、「夜ふかし」以降は他番組への出演を禁じられたという。さらに、「ドジなシーンばかりが放送」「無理やり引っ越しをさせられる」などの実態を告発している。これはやらせと言われても仕方がないだろう。
今回問題を起こしたNHKでも、過去にやらせ疑惑が取り沙汰されたことがあった。問題となったのは、2014年5月放送の『クローズアップ現代』。出家詐欺を特集するにあたり、すでに面識のあったブローカーと多重債務者のやりとりを事前に設定し、隠し撮りの形で放送した疑惑が生じた。当初、ブローカーの男性は記者から演技を依頼されたとしたが、記者側は否定。双方の言い分が食い違う形となった。NHKの調査委員会は過剰演出は認めたものの、演技依頼のやらせは否定した。最終的にはBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が「重大な放送倫理違反があった」と指摘するに至った。
やはり、やらせ問題はテレビ局を問わず、業界全体に根強く存在すると言えるかもしれない。
テレビのドキュメンタリー系の番組は、往々にして過剰演出が取り沙汰されることが多い。
『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の人気シリーズ「マキさんの老後」は、いわゆるオカマとオナベのあべこべ夫婦を追ったものだ。だが、この企画には台本が存在しやらせがあったと、2020年7月に出演者が『週刊女性』(主婦と生活社)ならびに同誌のウェブサイト「週刊女性PRIME」で告発し、話題となった。2人は何かとケンカが絶えないといった撮られ方をしていたが、実際はほとんどケンカをしない仲良し夫婦だという。あるシーンでは、ワインボトルを割ったような効果音も付けられたという。
また、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の名物素人出演者として知られる、株主優待だけで生活する桐谷さんこと元棋士の桐谷広人さんも、2019年11月に「意に沿わない放送をされた」と「週刊女性」で告発している。桐谷さんはもともと幾つかの番組に出演していたが、「夜ふかし」以降は他番組への出演を禁じられたという。さらに、「ドジなシーンばかりが放送」「無理やり引っ越しをさせられる」などの実態を告発している。これはやらせと言われても仕方がないだろう。
今回問題を起こしたNHKでも、過去にやらせ疑惑が取り沙汰されたことがあった。問題となったのは、2014年5月放送の『クローズアップ現代』。出家詐欺を特集するにあたり、すでに面識のあったブローカーと多重債務者のやりとりを事前に設定し、隠し撮りの形で放送した疑惑が生じた。当初、ブローカーの男性は記者から演技を依頼されたとしたが、記者側は否定。双方の言い分が食い違う形となった。NHKの調査委員会は過剰演出は認めたものの、演技依頼のやらせは否定した。最終的にはBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が「重大な放送倫理違反があった」と指摘するに至った。
やはり、やらせ問題はテレビ局を問わず、業界全体に根強く存在すると言えるかもしれない。