美女馬券師のGI最終決断
守永真彩〜有馬記念編


もりなが・まあや/『日曜レース展望KEIBAコンシェルジュ』(グリーンチャンネル・土曜日19時30分〜)にアシスタント秘書としてレギュラー出演中。『アプリ デイリー馬三郎』では予想コラムを連載。「楽天競馬」のイメージキャラクター。母親は女優の白石まるみさん

◎エフフォーリア
◯ディープボンド
▲クロノジェネシス
☆タイトルホルダー
△モズベッロ
△ウインキートス
△アリストテレス

 守永真彩です。2021年はみなさんにとって、どんな一年でしたか?

 この一年の競馬界では、ソダシが白毛馬として史上初めて、牝馬クラシックのGI桜花賞を制したり、ヨカヨカがGIII北九州記念を勝って、熊本産馬初のJRA重賞制覇を果たしたり。さらに、ミューチャリーが地方所属馬で初めて地方交流GIのJBCクラシックを勝ったり、ラヴズオンリーユーが日本調教馬で初めて海外GIのブリダーズカップ(フィリー&メアターフ)で勝利し、なおかつ日本馬初の同一年で海外GI3勝という偉業を成し遂げたり......。

 振り返ってみると、さまざま記録が達成された年だったと感じています。

 昨年も、初めて同じ年に無敗の三冠牝馬と牡馬が誕生したり、アーモンドアイが史上最多のGI通算9勝という金字塔を打ち立てたりと記録づくめでしたが、今年もまた、ファンの想像を超えるたくさんの夢を見せてくれました。そんな"競馬"というスポーツに対して、感謝しかありません。

 今年も残すところあと6日ですが、有馬記念(12月26日/中山・芝2500m)、ホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)、地方交流の東京大賞典(12月29日/大井・ダート2000m)と、注目のGIレースが目白押し! 最後まで楽しみつくしたいと思います。

 先日、朝日杯フューチュリティSで初勝利を挙げ、JRAの平地GI完全制覇にリーチをかけた武豊騎手がホープフルSを勝って、前人未到の快挙を遂げて今年の締めくくりとなったら、最高だなぁ♪

 さて! 有馬記念!

 私にとって有馬記念は、他のGIレースとは向き合い方がちょっと違います。「勝ちそうな馬を選ぶ」というよりも、本命は「応援したい馬を買う」ようにしています。

 そして今年、私が夢を託す本命はエフフォーリア(牡3歳)です。

 正直、距離は心配です。唯一負けたのが、2400m戦のGI日本ダービー(5月30日/東京)。ハナ差屈した勝ち馬シャフリヤールがその後、出走レースで勝っていないのも気になるところです。

 とはいえ、GI天皇賞・秋(10月31日/東京・芝2000m)では、あのコントレイルやグランアレグリアに1馬身をつけて快勝! しかもその後、2着のコントレイルはGIジャパンCを、3着のグランアレグリアはGIマイルCSを勝って有終の美を飾りました。負かした馬がその後、しっかり成績を収めていることは、この馬の地力の高さを証明しています。

 この中間は、天皇賞・秋の時がすばらしくよかったこともあって、当時と比べると少し物足りないところもあるようですが、順調に追い切りを消化。となれば、あとは自身のポテンシャルと鞍上の横山武史騎手のセンスある騎乗で、この距離もこなしてほしい......そんな気持ちを込めて、本命にしました。

 というか、私はこの馬が好きなのです!

 対抗は、馬券的な妙味を感じるディープボンド(牡4歳)。

 この馬はエフフォーリアとは逆に、距離が延びていいタイプ。今春には、GII阪神大賞典(3月21日/阪神・芝3000m)で1着、GI天皇賞・春(5月2日/阪神・芝3200m)でコンマ1秒差の2着と好走しています。

 加えて、GI凱旋門賞(10月3日/フランス・芝2400m)の前哨戦、GIIフォワ賞(9月12日/フランス・芝2400m)も完勝。今年、芝2400m以上のレースを走って、連を外したのは凱旋門賞(14着)のみです。

 中山での実績が、2戦して10着(皐月賞)、14着(中山金杯)というのが懸念されますが、3枠5番といい枠を引き当てました。鞍上の和田竜二騎手は、穴馬を上位に持ってくるイメージがあります。一発に期待しています。

 ▲はクロノジェネシス(牝5歳)。

 実績から言えば、このメンバーで一番強いのはクロノジェネシスだと思います。それに、今回の有馬記念を勝てば、史上初の"グランプリ4連勝"という大記録を刻んで、花道を飾ることになります。

 それゆえ、本命にしようかとも考えたのですが......。前走の凱旋門賞では7着。勝ち馬からあれほどの着差をつけられたのは、この馬にとって初めての経験でした。

 馬場も違えば、対戦相手も違いますし、仕方のない結果かもしれませんが、馬も感情のある生き物。大きく負けてしまったことが、彼女のなかで大きなショックになっていそうな気がして、印を落としました。

 この馬が自分の力を100%発揮したら、勝つシーンは容易に想像できます。印は落としましたが、応援しています。

 特注馬はタイトルホルダー(牡3歳)。大外枠(8枠16番)を引いていなければ......と、頭を悩ませている競馬ファンがたくさんいそうな気がしますね。

 GI菊花賞(10月24日/阪神・芝3000m)では、後続に5馬身差をつけての圧勝。中山競馬場でも、1着、4着、1着、2着、13着と、スムーズなレースができなかった2走前のGIIセントライト記念(9月20日/中山・芝2200m)以外は大きく崩れていません。

 やはり気になるのは1点、大外枠であること。フルゲートで行なわれた過去9年で、16番枠が馬券に絡んだことは一度もありません。しかし、この"外枠不利"という傾向さえ打破できれば、舞台はこの馬に味方していると思います。

 応援しているのはエフフォーリアですが、正直今年の有馬記念は軸を決めづらい......。なので、買い目は少し幅広くしてみました。

【推奨馬券】
単勝=(10)
3連複フォーメーション(22通り)=1頭目(5)(7)(10)、2頭目(5)(7)(10)(16)、3頭目(3)(5)(6)(7)(10)(11)(16)